【映画がはねたら、都バスに乗って】

映画が終わったら都バスにゆられ、2人で交わすたわいのないお喋り。それがささやかな贅沢ってもんです。(文責:ジョー)

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「告白」:白河バス停付近の会話

2010-06-05 | ★業10系統(新橋~業平橋)

この建物は?
学校経営支援センター。
最近は学校でもいろいろなことが起こるから、こういう施設の重要性も高まっているのかしらね。
「告白」みたいな事件も起こっているのかな。
もちろん中島哲也監督の「告白」は湊かなえ原作のフィクションだけど、映画は「告白」みたいな事件が起こっても不思議はない最近の学校の空気感をよく捉えていた。
何しろ、教室の子どもたちの立ち居振る舞いが際立っている。
リアルというのとはちょっと違うんだけど、映画的なアクチュリティを感じられることは確かよね。
「三井のリハウス」のCMにでも出てきそうな、実際はあんまりいないんだけど、映像で見るといたって自然な存在感のある中学生たちが集合したといえば、わかってもらるかな。
中島信也監督といえば、「下妻物語」「嫌われ松子の一生」から「パコと魔法の絵本」に至るまで極彩色のポップな映像が特徴なのに、今回はブルーを基調にした寒色系のクールな映像に徹している。
題材にふさわしい演出を選んだっていうことだろう。けれど、流麗な編集と途切れることのない音楽でつないでいく見せ方は変わらないから、相当グロテスクな物語ではあるんだけど、観客はストレスを感じることなく映画を追うことができる。
そういう意味では大林宣彦監督の映画のつくりに似ているのかしら。
あちらは相当ウエット、こちらはあくまでクールという質の違いはあるけどな。
子どもたちにも親たちにも、誰ひとり、温かい血が通っていないもんね。
っていっても、それは映画の欠点じゃなくて、そこがいまという時代の狂気を感じさせて映画の長所になっている。
湊かなえの原作は女教師の告白があまりに衝撃的すぎて、そのあとに続く子どもたちの告白が付け足しみたいに感じちゃったんだけど、映画のほうは女教師の告白はあくまで始まりに過ぎないっていうことを納得させる構成で、ひょっとしたら原作より完成度が高いんじゃないかしら。
中島信也の映画にはずれはないってことだな。
松たか子の怪演も見れるしね。
AKB48もな。
一瞬じゃない。
出てりゃあいいんだ。
あ、ひょっとして、それが目当てだったの?いい年して、信じられない。
いや、俺もちょっと告白してみただけなんだけど・・・。







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8 コメント

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お久しぶりです (michi)
2010-06-06 01:13:29
ご無沙汰してました。。。。

本作、どれもショッキングな告白でしたが、
まさに温かい血が通っていませんね。
どう映像化されるのか想像がつかなかったんですが
吸引力があり、展開を知っていながらも目が話せませんでした。

ジョーさんの告白には、温かい血が


■michiさんへ (ジョー)
2010-06-06 10:44:11
お久しぶりです。
冷たい血は、もちろん原作からのものですが、
その空気感をこういう形で映像化したスタッフの力量はたいしたものですね。
衝撃でした (ぺろんぱ)
2010-06-06 11:04:40
こんにちは。
衝撃の作品でした。

人間の、おそらく丸裸で最も基本的な感情を抉りだしたような世界が、怖くもあり非常に興味深いものでした。
監督独特の弾けるような演出もよかったです。
■ぺろんぱさんへ (ジョー)
2010-06-06 19:59:32
そうですね、人間関係を支えている装飾を剥ぎ取ったとき
こういう世界が現出するのかもしれませんね。
妙に明るい演出がいっそう恐ろしさを際立たせていました。
こんばんは (kira)
2010-06-06 21:20:10
その、妙に明るい演出の持つ怖さとはべつに、
そういうタッチで描かれる少年犯罪とか、報復モノが賞賛されることに、
やっぱり多少の不満が・・どうしても残りましたです
■kiraさんへ (ジョー)
2010-06-06 22:39:02
そうですねえ、
少年犯罪とか、報復モノがフィクションとはいえこういう形で受け入れられるってどうなんだ、という気分は残りますよね。
でも、そういう次元を超えたところで、「時計じかけのオレンジ」のようにどうしようもなく魅力的な映画もあるのは事実なんですよねえ。
Unknown (タニプロ)
2010-06-07 00:26:19
教室内のシーンで一瞬入るダンスだけ余計だったと思います。

けれど映画全体を通して、ここまで「死」が隣り合わせになってる恐怖の空間を描き通した映画は近年見た記憶が無いです。

■タニプロさんへ (ジョー)
2010-06-09 19:42:13
中島信也監督だからもっとミュージカル風になるのかなと予想したらダンスシーンはあれだけでしたね。でも、やっぱり気性として入れたかったんでしょうね。

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