【映画がはねたら、都バスに乗って】

映画が終わったら都バスにゆられ、2人で交わすたわいのないお喋り。それがささやかな贅沢ってもんです。(文責:ジョー)

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「正義のゆくえ I.C.E特別捜査官」:上池袋一丁目バス停付近の会話

2009-09-19 | ★草63系統(池袋駅~浅草雷門)

この先へ行くと、どこにたどりつくんだ?
さあ、深々とした森が続くのか、視界が一気に開けるのか、ゆくえはわからないわね。
正義のゆくえがわからないようなもんかな。
ウェイン・クラマー監督のアメリカ映画「正義のゆくえ」のこと?
ああ、アメリカの不法移民問題をハリソン・フォード主演で描いたドラマ。
「インディ・ジョーンズ」のハリソン・フォードが主演でタイトルが「正義のゆくえ」なんていうから、勧善懲悪のヒーローものかと思ったら、全然趣の違う社会派映画だった。
副題のI.C.Eってアメリカの移民税関捜査局のことなんだけど、おそらく誰も知らないよな。
ハリソン・フォードは、そこの捜査官。久しぶりに地味だけど誠実な役柄に挑んでいる。
ある事件を解決はするんだけど、それは映画の一部分でしかない。
映画が描くのは、イランやメキシコや韓国やオーストラリアなど、さまざまな国から不法入国してきた人々の姿。
それぞれの人にそれぞれの苦悩のドラマがあって、アカデミー賞映画「クラッシュ」のような群像劇になっている。
みんながひとつのストーリーにからんでくるんじゃなくて、どこかでつながってはいるけれど、独立したエピソードになっているっていうつくりかた。
その全体を俯瞰してみると、アメリカの移民問題の実情が浮かび上がってくる。
なかでも悲惨なのが、バングラデシュから来た家族のエピソード。
賢い高校生のお姉さんが9.11に対する自分の考えを学校で発表しただけで、反米のレッテルを貼られて国外追放させられてしまう。
発言の自由は保証されている国のはずなのに、9.11の感情的なしこりが残っているのかしらね、アメリカにはまだ。
自由とチャンスの国を標榜しながら、その実、排他的な国家の姿が見えてきて、背筋が凍る。
監督のウェイン・クラマー自身も南アフリカ出身で、アメリカの永住権証を取得した移民だっていうから、ひとごとじゃないんでしょうね。
「クラッシュ」ほど技巧を凝らしてないぶん、ストレートに心に迫ってくる。
ほんと、ここまでオーソドックスな映画だとは思わなかった。
これだけ根の深い問題に正義のゆくえを求めても、とても一筋縄ではいかないと思うけどな。
でも、告発する姿勢が大事なのよ。
発言の自由がある国のはずだからな。
この手の映画につきものの星条旗も堂々と出て来たし。
‘せいじょうき’だけに移民に対しても‘正常’な国になってほしいね。
はい、急に会話がいつものレベルに落ちたところで、きょうはここまで。




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