【映画がはねたら、都バスに乗って】

映画が終わったら都バスにゆられ、2人で交わすたわいのないお喋り。それがささやかな贅沢ってもんです。(文責:ジョー)

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「エリザベス:ゴールデン・エイジ」:大塚二丁目バス停付近の会話

2008-02-20 | ★都02系統(大塚駅~錦糸町駅)

ここが女子大の中でも最難関とされるお茶の水女子大よ。
あんな真正面に警備員がいちゃあ、男は入りづらい。最難関て言われるのもわかる気がするな。
いえ、そういう意味じゃないんだけど。
しかし、男を寄せつけない雰囲気はある。
あなたみたいな怪し気な男は寄せつけないかもね。
ここの卒業生は、一生男とは縁のない生活を送るんじゃないのか。
まさかあ、エリザベス一世とは違うんだから。
「私は英国と結婚した」と宣言して、一生独身を通した16世紀の女王か。よく我慢できたな。
「エリザベス:ゴールデン・エイジ」なんかを観てると、女王も大変ね、って思っちゃうわね。自由に恋もできないんだから。
周りが止めるんじゃなくて、自分で自分を制している。大変な精神力が必要だ。
演じるのがケイト・ブランシェットだからね。表面は男勝りの強気を装っていながら、自分の気持ちに悩む女王を威厳と格式を持って演じている。あの風格はたいしたものよね。
去年は「クイーン」なんていう、いまの英国女王を描いた映画があって、何があっても威厳を保ち続けなければならない女王って大変だなと思ったけど、そのつらさって、今も昔も変わらないんだな。
でも、衣裳といい建物といい、絢爛豪華。そこで繰り広げられるドラマもまた、まったく退屈させない。
この映画に感心するのは、ドラマチックに物語を進めながら、細部の描写も怠りないってところだ。
波乱万丈の物語って、ストーリーを追うのがせいいっぱいで、映画としての描写がおろそかになりがちなんだけど、この映画はどの場面も描写の力が強くて、目を凝らして観ていられたもんね。
監督はインド人のシェカール・カブール。
そう言われると、「ムトゥ 踊るマハラジャ」を思い出しちゃうわね。
ああ、あの、とにかく踊りまくるコテコテ映画か。全然質の違う映画だけど、観客をあきさせない強烈なエネルギーは案外共通している。
最後のスペインとの開戦はちょっと展開が速すぎるかな、っていう気もするけど、「パイレーツ・オブ・カリビアン」じゃないんだから、そういう期待はしちゃいけない。
日本でいえば元寇みたいなできごとなのかな。戦闘シーンは結構迫力があった。
それに、なんといっても、英国の海賊を演じるクライブ・オーエンの色気が最高。
女王が惚れるのも無理はないか。
心を燃やすものの、立場上、気持ちを伝えることはできない。そのもどかしさ、やるせなさ。
しかも、小娘ではなく、一国を代表する大女王が、ってところがいっそう切ないよな。
あら、あなたにもようやくわかってきたの、おとなの女性の悩みが。
悩み?
社会的な地位が高い女たち共通の悩みよ。恋はしたいけど、立場ってものがある。
お茶の水女子大を卒業したような才女たちの悩みか?
あ、わかってるんじゃない。
でも、お前は、お茶の水女子大も卒業してないし、社会的地位があるわけでもないぜ。
どっちかというと、“お水の大学”を卒業したような風貌をしてる。
自分で認めるな。
どうせ、私の悩みなんて、そんなものよ。
投げやりになってどうする。
そうだったわね。私は何があろうとエリザベス女王のように胸を張って生きるしかないのよ。きょうから私を“女王様”とお呼び。
そ、それだけはご勘弁を。


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