【映画がはねたら、都バスに乗って】

映画が終わったら都バスにゆられ、2人で交わすたわいのないお喋り。それがささやかな贅沢ってもんです。(文責:ジョー)

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「かもめ食堂」:恵比寿三丁目バス停付近の会話

2006-09-10 | ★田87系統(渋谷駅~田町駅)

なんか、シンプルで飾らない感じのいすが並んでるわね。
「かもめ食堂」にあってもいいようないすだな。
北欧の匂いがするってこと?
匂いっていうより、北欧の空気を感じる。
「かもめ食堂」は日本映画にしては珍しくヘルシンキで撮影したっていうんだけど、その雰囲気が明らかに映画を支配していたわね。
出てくるのは日本人だし、監督も日本人だけど、どうも日本映画に見えないところがあるんだよな。
風景が、っていうんじゃんくて映画のたたずまいがね。
いろんな意味で湿度と無縁なんだな。
温度も低いわよ。感情を露にしたり、怒鳴りあったり、泣いたりまったくしないもの。
三人の日本人女性がヘルシンキに食堂を出しましたっていうだけの映画だもんな。三人の事情もわからなければ、三人の間で葛藤が起こるわけでもない。でも、退屈しないんだよな。
言ってみれば、アキ・カウリスマキの映画みたいだもんね。
監督の荻上直子もこの前撮った「バーバー吉野」とは明らかに違ってたよな。
主演の小林聡美がプールでふわふわ浮かんでいるシーンがあったけど、この映画を見ている間中、ふわふわ浮かんでる感じだったわ。
癒される、ってやつだよな。
ヒットするのもわかるような気がするわ。
映画は誰が撮るかも大事だけれど、どこで撮るかも大事なんだなあって改めて思ったよ。
て、きょうは私たちの会話もやけに穏やかじゃない?
ほんとだ。
しばらく黙ってこのいすにでも腰かけていたい気分ね。
ああ。


ふたりが乗ったのは、都バス<田87系統>
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