日タイ、リタイア生活

日本とタイでのリタイア生活をつづります

敦煌展を観てきました

2015-02-07 | 香港 催事
沙田にある香港文化博物館で開催中の「敦煌 説不完的故事」展に行ってきました。
入口のスクリーンは画面こそ大きかったものの目が粗くてチカチカしてしまいました。この先の展示への期待がしぼみそうになります。石窟の作り方や仏像の製作過程の紹介コーナーと続くのですが、いずれも小ぶりの感が否めません。ずっとこの調子なのかな、と思っていたらこの先に圧巻の三連発が待ち受けていました。

三つの石窟の再現展示です。第275窟は北涼(十六国時代)期に作られたもので、大きな弥勒仏が正面に鎮座してさらに左右の側面にも三体ずつの仏像が配置されています。これらを懐中電灯で照らして見学するのです。実際に敦煌に行って見るようなイメージです。次の第220窟は初唐期のものです。正面は大きなお釈迦さまが左右に2体ずつ仏像を従えていました。側面は壁画で埋めつくされていてなかでも薬師七仏が際立っていました。そして、第三窟は元の時代のものです。こちらは壁画だけでした。描かれている仏は前の二窟とは明らかに異なる画風で現代の中国画に近い印象でした。これだけはありませんでした。さらに奥に進むと、仏像や壁画がたくさんありました。第205窟の菩薩坐像(盛唐期)は高貴な顔立ち。第419窟の菩薩立像(隋時代)はとても大きな顔の仏様でした。
展示室の外でも公開している三つの石窟の内部写真をレバー操作で360度見ることができる装置があったりして盛りだくさんの展示内容です。

かつて、井上靖や司馬遼太郎の西域ものや、NHKのシルクロードなどに親しんだ日本人にとっては必見の展示会といえるのではないでしょうか


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