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殺人で無罪って・・・

2023-09-28 10:37:00 | 日記
2017年7月16日に発生した、神戸市北区有野町での殺人事件で。
神戸地裁での1審判決で無罪とされた事件で、2審の大阪高等裁判所でも無罪と。

犯人のT.Kは祖父母の2人と近所の女性を殺害。
母親や他の女性にも襲い掛かっている。
※犯行当時の記事にはすべて実名で報道されて残っています。
ただ裁判で2度も精神疾患が有ると認定されたのでイニシャルにしました。

1審の裁判官は
「心神喪失状態だった疑いが残る」として無罪。
2審の裁判官は
「被告は当時、妄想を確信していた事を前提とすべき・・」

当然の様に裁判所では被害者の関係者と思われる人たちから怒号が・・
「人を殺して無罪なんて・・・・」

犯行の内容は、金属バットで殴りかかり、倒れている相手を包丁でメッタ刺しして殺害している。
また2審の裁判官は被告について
「自分と知人女性以外は【哲学的ゾンビ】だとする妄想の圧倒的影響のもとで犯行が行われた」と言っています。
・この【哲学的ゾンビ】ですが、何度も繰り返し説明分を読んでも、スッキリしませんでした。ホラー映画などに出てくるゾンビとは違っていて、人を食べるとかの「意思」は、何に対しても無いゾンビらしい。

裁判官の言い分としては
犯人のT.Kはイカレている疑いが払しょくできないと。
疑いは有るが、責任能力がないので無罪と・・・。
・この組み立ても理解しにくい。
犯行当時は自分が悪い事をしている意識が無いとも言っています。

どんな理由を付けても、罪のない人を3人も殺している事実をどう考えているのか、私には理解できない。
もし、被害者が子供でも同じ判断なのだろうか?
もし、身重の女性で胎児も一緒に殺してしまっても、同じ判断なのか?
この裁判官の理屈だと、同じように無罪となります。

強い妄想に支配されていたらしいが、それで無罪なら。
教祖の教えに支配されて犯行に及んだ「地下鉄サリン事件」の実行犯は全て無罪となるのでは?

殺人なんて、大なり小なり狂った状態でなければ出来ないでしょ。
冷静に犯行に及んでも、そのこと自体がすでに狂っている。
犯行当時は26才と言うのですから、現在は32才くらいですかね。
必ず生きて社会に戻ってきます。
裁判も治療も、その間の生活も。 社会に出れば生活保護で。
この殺人鬼の一生を税金で面倒見る事になります。

殺された近所の女性の遺族はどんな思いで日々を暮らしていけばいいのでしょう。
かたき討ちは許されない社会です。
その遺族たちに代わって敵討ちしてくれるのが、警察で有り、検察で有り、裁判官。すなわち「法」だと思っているのですが、私が間違っているのでしょうか。