地方の女たち

夜の街で出会った女達と男達

岸田首相の2つの主張

2023-01-08 11:08:10 | 最近のニュースから

新年を迎え、今年の抱負を色々と述べた岸田首相。

そのなかで2つ気になりました。

 

1つ目は「異次元の少子化対策に挑戦する」

児童手当、幼児教育、保育サービス、育児休暇制度などの強化らしい。

国が強化すると言う事は、そこに資金を注入する事と、それに関わる法整備をすると言う事です。

 

2つ目は「経済対策」で、企業の経営者が集まった会場で、賃上げを強く望んだと言う事です。

こちらは経済全体の流れを良くして成長につなげたいとの意向で、1つ目の少子化対策も含んでいます。

 

1つ目の少子化対策は何年にもわたって言われていますが、簡単には行きません。

これ、子供を作る世代の人じゃない、ジジイやババアの視点に偏っては上手く進まないのも当然な話です。

子供を産み育てる人たちに資金援助をするのは良いのですが、それで出生数が増えると考えたら大間違い。

1人の子供を育てている夫婦なら少しは効果が望めても、子供がゼロ人の新婚夫婦には効果は無いでしょう。

子供をもうけて育てる事が、自分の人生を豊かにし楽しい事だと感じなければ子供を作らない。

そこに夢や希望が絶対に必要です。

 

街でインタビューすると 「お金がかかるので・・・」と、子育ての資金不足を言う人が大半です。

これの半分は本心でしょうが、子供を作らない後付けの理由でもあります。

政治家がこの「子育てにお金がかかるので・・・」を子供を作らない理由として、まともに受け取っているのか・・・

この判断は間違っていると思います。

これが正しいのなら、子供のいる人は資金に余裕のあるから子供を作ったと言う事になってしまう。

そうじゃないでしょ

人として、生き物として、本能的に持つ感覚を呼び起こす方法も有るはずです。

 

日本と同じ様に出生率の低下で困っていたドイツが、出生率の上昇が続いて政策的に成功している結果が出ています。

そこに就職や賃上げや企業の制度が大きく影響しているのを見て・・・2つ目の発言にもなっています。

ドイツの状態を詳しく見ると、

確かに子供に関連する資金の援助や、出産する人に対する企業の制度は日本より優れています。

そして失業率も下がり、多くの人が職に就く事になっています。

ただ、依然として日本より失業率は高いのです

相変わらず失業率が高いのに何故出生率が上がっているのか・・・

 

言い換えます。

テストでいつも70点の人が68点・65点・60点と下がり続けている「60点の日本人」と

何時も40点の人が50点・55点となった 「55点のドイツ人」とでは

どちらが前向きな姿勢に成れるでしょう。

 

事実から生まれたムードは強くて継続しやすい。

賃上げや雇用や制度まで手を付けて事実を作り、その後のムード作りが出来ない政治家や官僚。

片手落ちになっている対策では、その効果は出ないでしょう。

 

チョッと別の話になりますが・・・

安倍元首相も企業の経営者に賃上げを求めた。そして、今回は岸田首相も・・・

これって本来は野党の人達が頑張らなければならない点です。

こんな事を与党に取られているから、支持している母体でもある労働者の組合からソッポを向かれるとは感じないのでしょうかねぇ~