馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

リフレッシュ

2018-06-20 | 急性腹症

月曜、早朝から診療所で書き物をしていたら、前日から下痢をしていた子馬が疝痛で来院する、とのこと。

来たら胃潰瘍穿孔で予後不良。解剖場まで歩いて行けずに死んだ。

               -

午前中は、3歳競走馬の腕節骨折の関節鏡手術。

肩甲骨を蹴られた当歳馬のX線撮影。

                -

午後は、副鼻腔に篩骨血腫ethmoid hematoma がある当歳馬の骨開窓bone flap 手術。

次に、1歳馬の臍ヘルニアの手術・・・・

と思ったら積み込むときに木柵を蹴飛ばしてひどい怪我をしていたので、それも併行して縫合手術。

                -

診療が忙しいと、片付けやカルテ書きも忙しい。

さらに、4日前に直腸検査で直腸を傷つけられた馬が、前日から発熱し腹膜炎症状が出てきている、との連絡。

「もうできることはない」と伝えたが、診てほしい、とのこと。

来院したら直腸は大きく破裂していた。

剖検。

消化管破裂に始まり、消化管破裂に終わった1日だった。

              /////////////

学会の抄録提出と申し込みもしないといけないし、

原稿書きも締め切り間近。

講演の資料の提出も迫っている。

それでも、頑張るゾ、と思っているのはリフレッシュしてきたからだ。

 

 

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コメント (11)   この記事についてブログを書く
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11 コメント

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Unknown (はとぽっけ)
2018-06-20 07:25:21
 死んじゃったりすると、慣れているようでも疲労感増しそう。
 着いたら予定外の怪我のおまけあり、とか、ヒトでもありそうです。
 おにーちゃんもいっしょにワイルドツアー!オラ君、いいリフレッシュでしたね。あ、hig先生がリフレッシュ?
 ご実家方面、地震、ご無事?
Unknown (piebald)
2018-06-20 09:10:20
リフレッシュ効果って、想像以上ですよね。
夕べのサッカーも、日本中をリフレッシュしてくれたと思います。
それにしても、凄く素敵な所ですね。焚火の仕方、いいですね。大きな木の間に火を起こせば、風の通り道できるんですね。
Unknown (Unknown)
2018-06-20 10:43:38
>直腸検査で直腸を傷つけられた

そんなことってあるのですか?
それが原因で死ぬなんて。
よほど乱暴にしたか、器具でも使って間違ったやり方とか。飼い主は納得いきませんね。
>はとぽっけさん (hig)
2018-06-20 19:25:00
私もヘロヘロでしたが、ほとんど走るか泳いだ相棒はもっとヘロヘロでした。

父母のところは地震は大丈夫だったようです。被害に遭われた方にお見舞いを申し上げます。
>piebaldさん (hig)
2018-06-20 19:27:53
体は疲れていても、心がリフレッシュしているのを感じました。大事なのはやはり意欲;笑

焚き火は、井桁や立てかけるように燃やす他人が多いですが、実は平行に並べて上から燃やすほうが、ずっと扱いやすく、良く燃えます。
>Unknownさん (hig)
2018-06-20 19:32:26
私は2例以上、誰も直腸検査していないのに直腸穿孔で死んだ馬を剖検しています。

もし経過中に誰か直腸検査していたら、その獣医師の責任にされたことでしょう。

直腸検査しなくても穿孔することがあるのです。とくに乱暴な直腸検査をしなくても、傷つけてしまうことがあるのだろうと思います。

直腸検査で損傷して腹膜炎で死んだ馬も、今まで10頭ほどでしょうか剖検してきました。くれぐれも気をつけて直腸検査しなければならないのはもちろんですが、直腸検査をする限りリスクは付きまとうと思います。
幼い子馬や子牛がなぜ胃潰瘍で胃に穴が開くのでしょうか? (脱サラの牛飼い)
2018-06-20 19:50:26
我が家でも47日齢の子牛が穿孔性第四胃潰瘍で死亡しました。すでに胃汁が腹腔内に大量に出ていました。同居子牛より少しよく座って休んでいる牛でしたが、死亡した日も同居子牛と遊んでいました。除糞のためパドックに6時間ほど出していて戻す時には意識障害で起立不能でした。熱中症疑い経口補液をしたのですが、体温は39.4℃でしたが四肢が冷たく何かいやな予感がしました。解剖してもらったのですが、胃には金属やプラ系の異物は見当たりませんでした。ただし、思ったより乾草(敷きワラをいれていたのでそれもたべていたのか?)が多くありました。私は勉強不足で子牛がこんな病気になるなんて知りませんでした。原因はなんなんでしょうか?
>脱サラの牛飼いさん (hig)
2018-06-20 19:57:01
今回の子馬の胃穿孔はロタウィルス腸炎からだろうと思います。小児でも嘔吐が症状のひとつですが、子馬は嘔吐できないかわりに胃穿孔するのでしょう。

子牛の第4胃潰瘍は、要因はいくつか考えられていると思います。まだ消化能力が足りないのに粗飼料を食べてしまい胃粘膜が傷つくこと、胃酸の分泌過剰、胃粘膜に張り付きやすい粉餌を食べ過ぎること、などでしょうか。牛の獣医さんに訊いてみてください。
Unknown (anko)
2018-06-23 12:46:16
うわー、素晴らしいリフレッシュですね。
こういうときって水も運んでいくんですか?自分はカヌーには憧れありますが泳ぐの苦手なので、、、なかなか、、、

腹膜炎は驚きです。慎重にはやっていますが肝に銘じておきます。

>牛飼いさん
子牛の四胃穿孔ですが自分が解剖したことがある子たちも8割がた消化不良と思われる粗飼料が腐敗した悪臭のある状態で一胃や四胃に滞留していました。
8週令ほど(40-60日令)で離乳するわけですが、そこでうまく適応できなかった子牛が一胃腐敗や四胃潰瘍を起こして四胃破裂に至るのではと思います。
14日令ほどでもみたことがありますがその子も敷料を食べたようで長い麦杆が固まって四胃にありました。一胃も腐敗しており死亡直後でも一胃粘膜は簡単に剥がれる状況でした。
消化できない粗飼料を食べてしまうのは本能的な行動でしょうから敷料を全くなくすでもしない限りやめさせるのは困難かと思います。
また、哺乳中の子牛ではロタウイルス感染から四胃潰瘍を併発というのも意外と多いようです。
出生後の管理環境や哺乳量、離乳時のモニタリングから状況を把握すれば予防策は打てるかもしれません。
>ankoさん (hig)
2018-06-23 19:17:55
この川の水は飲めるほど綺麗ですが、いちおうミネラルウォーターを炊事用にだけ積んでいきました。

カヌーは泳げなくても大丈夫ですよ。Parsonal Floating Deviceを着けますから。怖がりさえしなければ大丈夫。

子牛の第四胃穿孔についての情報ありがとうございます。

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