馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

済州島行2.5

2016-09-30 | 講習会

ゆうべは、繁殖雌馬の疝痛で呼び出された。

PCV48%、心拍72と安心できない状態。

しかし、疝痛はなく、食欲もあり、超音波検査では小腸内容が多いものの蠕動はある。

帰って様子を見てもらうことにした。

10時をまわってまた電話。やはり痛い、とのこと。

来院してすぐ開腹。

空腸中位でのゆるい纏絡だった。

すぐに解けたし、切除する必要もなさそうだった。

寝たのは2時。

朝7時前に起こされる。

1歳馬が激烈に痛い、とのこと。

私は休日だったのだが、手術を手伝う。

ひどい結腸捻転で空腸下部も閉塞していた。

お隣の国へ呼んでもらうほどEquine Colic Surgeryをやってきたのだ。

助けられるものは助ける。

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済州島2日目。午後はいよいよシンポジウム。

聴衆は獣医学部生と地元の馬獣医さん達、と聞いていたが、実際には集まったのは馬臨床家ばかりで30名ほど、それもKRAの先生達も多かった。

学部長のLim先生。

韓国はLee姓とKim姓がかなりの部分を占める。混乱するので普通にフルネームで呼ぶそうだ。

実際にシンポジウムと実習を運営したDr.Seo。

優秀で、かつHard-workerだ。

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私に与えられたテーマはEquine Colic 馬の疝痛。

英語での講演や発表は初めての経験で、準備も本番もなかなかたいへんだった。(胃痛はそのせいもあったか?)

韓国ではKRA以外は開腹手術はほとんどやられていない、とも聞いていた。

それで、初歩的な疝痛の疫学、診断、手術、の内容を用意したのだが、

韓国の若い先生達は英語もかなり堪能で、それなら英語の本や文献も読むし、海外研修の経験もあるだろうから、もっと細かい話をしても良かったかもしれない。

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T先生は馬の上部気道の障害について。

Tiebackの成績や、Laser手術や、各種の障害の状態と手術について、動画も豊富に含まれていて素晴らしい内容だった。

一番勉強になり、役立てることができるのは私かも;笑

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そのあと、韓国の先生が2題の症例発表。

一人はソウル大学のLee先生。

長く帯広畜産大で研修された先生で、ソウル大学の馬病院はLee先生が中心になっているのだろう。

日本語に堪能で、まじめで聡明な素晴らしい先生だ。

立派な横断幕の下で記念撮影。

少しハングル文字や韓国語を勉強した方が良いかも。

看板の自分の名前くらい読めるようになりたい;笑

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夜は大人数で会食。

お隣は前学部長のLee先生。

一条先生の教室で研修されたことがあり、日高にも研修に来られ、24年前、職場のレクでいっしょにバレーボールをしたことがある。

人の”縁”というものだろうか。

講演を終わって興奮と緊張を解す。

これは韓国ではゲイの親交の飲み方なのだそうだ;笑

 

 

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4 コメント

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Unknown (chelsy)
2016-10-03 01:29:39
最後の写真 手術で鍛え上げられたhig
先生の上腕に思わず見惚れました。
犬猫専門ではこうならないですね。
>chelsyさん (hig)
2016-10-03 04:38:34
見所はそこですか;笑
マッチョなタイプのゲイに見えたかも、ですね。
Unknown (Green)
2016-10-03 23:13:17
わー
りーさん、懐かしい。
やはり、母国でご活躍でしたか。

T先生のはじけっぷりが、衝撃的な画像です。
>Greenさん (hig)
2016-10-04 04:55:46
あのLeeさんですね。たいへんなエリートです。母国の獣医学教育を牽引しておられるのでしょう。

おかげで楽しい4日間でした;笑

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