馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

陰嚢ヘルニア

2018-07-02 | 急性腹症

2歳馬が疝痛、との連絡。

来院したら陰嚢が腫れている。

牧場ではそんなに腫れていなかったそうだ。

いわゆる”脱腸”、鼠径ヘルニアから陰嚢ヘルニアになっている。

陰嚢に入っているのは小腸だろう。

グニュグニュと蠕動しているのが見える。

開腹手術して逸脱した腸管をひっぱり戻して・・・・

陰嚢は切開して去勢して、鼠径は縫って閉じる。

鼠径部を切開した方が、鼠径輪は縫いやすいかもしれない。

反対側も去勢して鼠径を閉じておいた方が良いだろう。

鼠径が広い馬は両側広いことが多い。

                                ////////

雨つづき。

湿っぽくて、まいっちゃうよ。

 

 



4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (はとぽっけ)
2018-07-02 19:44:17
 輸送の途中でこんなになっちゃったのですうか。付き添った方もびっくりでしょね。
 やんちゃな馬だけが去勢の適応じゃないということですね。
「鼻血」はよく今日の出来事に報告になりますが、「鼠径ヘルニア発症」ってないですねぇ。
 オラ君、ほんとにそう言ってそうでヒトや競走馬(ゴルもだったけど)はシャワー浴びてスッキリってあるけど、オラ君はどーするの?”ベルギー”はもうやっつけ切りましたか?
 久しぶりに砂浴びしたのはいいけど、そ・こ・は、ネズミを追ってきた蛇の穴の上。だった昨日。撤収!
Unknown (piebald)
2018-07-02 21:07:34
うちのチワワも、でべそが大きくなった時、手術して、ついでに去勢もされました。
今は、ダイエットを宣告されてます。
オラ君は良い体型を保っていますね。羨ましいです。
>はとぽっけさん (hig)
2018-07-03 05:57:48
大きくなってからの鼠径ヘルニアは珍しいですね。しかし、ありますので、雄の疝痛では要チェックです。

”ベルギー”には・・・返り討ちにあいまいした。顎が疲れるので手強いようです。
>piebaldさん (hig)
2018-07-03 05:59:14
相棒は体形より食欲ですが、なんとかなってます。

コメントを投稿