午前中、1歳馬の球節と飛節の関節鏡手術。
球節の骨片はX線画像ではとても小さく見えたが、関節液が増量しており、骨片も摘出してみると当たり前の大きさがあった。
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昼に、当歳馬の疝痛が来院する、とのこと。
早めの昼食を食べて、正午に診察。
超音波で重積像が確認できたので、すぐ開腹手術。
重積像が右の膁部で見え、その様子から盲腸への重積か?と思っていた。
空腸が回腸に入り込み、そのまま盲腸内へも20cmほど入り込んでいたのだった。
引き抜けないと面倒な手術になると思ったが、幸いなことに強くひっぱったら引き抜くことができた。
壊死した部分を切除して、空腸を回腸に端端吻合した。
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来院するのに1時間以上かかる地区から繁殖雌馬の疝痛の依頼。
転がりまわるほど痛くて、鎮痛剤も効かない、とのこと。
すぐに向かうように言う。「仔馬は置いてこないと危ないよ。」
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近くの地区から仔馬の疝痛の依頼。転がりまわるほど痛く、鎮痛剤も効かない、とのこと。
こちらが先に来た。
ロタ腸炎が流行している牧場で、来院した疝痛仔馬も調べるとロタ陽性だった。ただし下痢はしていない。
超音波で観たら、小腸は膨満しているが、盛んに蠕動している。
場運車で輸液して牧場へ帰す。
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別な牧場の繁殖雌馬も疝痛で来院。
この馬は4回の開腹手術歴がある。
これは判断が難しい。
疝痛は間欠的で、激しくはない。
これは後回しにして慎重に判断した方が良い。
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遠い地区から来た繁殖雌馬は、超音波で結腸動脈が右下腹で広い範囲で見えた。
大結腸が変位しているのは間違いない。しかし・・・・
疝痛が治まっているので、入院厩舎で様子を観ることにした。
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4回の手術歴がある馬が、やはり痛い。
曳き運動してもらう。
結腸左背側変位の疑いがある。しかし、私も直腸検査したが確信が持てない。
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遠い地区から来た繁殖雌馬が、また痛くなった。
発汗し、前肢を屈曲させる。
「こっちをやりましょ」
別に気が変わったわけではない。
結腸が変位していると確信している馬が痛がっている。もう5時間になる。手術すべきだ。
開腹したら、大結腸右側変位だった。
超音波で体表から広い範囲で結腸動脈が見えた理由がわかった。
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その間に、開腹手術歴がある繁殖雌馬が転がるほど痛くなった。
フルニキシンを投与して、今の手術が終わったらすぐ開腹しますから、と伝える。
が、
先の手術が終わったら、疝痛は落ち着いた。
また枠場に入れて直腸検査と超音波検査をしたが、腹囲は減少し、結腸左背側変位の確信は持てない。
とりあえず牧場に帰って様子を観てもらうことにした。
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片づけをしていたら、別な仔馬の疝痛の依頼。
激しい痛みで鎮痛剤も効かない、とのこと。
来院したら、痛くて立っていられない。
フルニキシンをうったが変わらない。
メデトミジンをうったら、寝たまま動かなくなった。
超音波検査で膨満して蠕動がない小腸が確認できた。
開腹手術したら回腸の捻転だった。10cm足らずの部位が、絞約されていたらしく変色していた。
すぐほどけてでてきたので、正確にはどうなっていたのかはわからない。
空腸を回腸へ端端吻合した。
終わって帰ったのは11時半。
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夜中3時。昼間に開腹手術した仔馬の輸液管が捻れて、点滴が落ちない、との電話。
入院厩舎へ行って直す。
ついでに他の馬の様子を観る。
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そして、次の朝、4回の開腹手術歴を持つ馬は、5回目の開腹手術をすることになった・・・・・
(つづく)
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ナハ