オーランド~マイアミ視察旅行/Vol.1


今回は、アメリカにおけるリタイヤメント・コミュニティ(高齢者住宅)や自立・介護
都市型高齢者マンションとリゾート型TND開発町づくりの視察が目的の旅でした。
初回は真面目に視察の感想なので退屈だと思いますが、
次回以降アメリカの美しい住宅や庭の写真をレポートと共に記事にしますので、
皆さんの住宅の参考に出来たらと思います。
下記の写真は、オーランド近郊TND開発ボールドウイン・パークの住宅街です。




《ステキなおばあちゃんと、美しい環境》
ルセランタワーはオーランドにある都市型自立介護マンションで、
3年前から手掛けている介護マンションにちかく、居住者の老人の部屋の中を
見せてもらえたことは非常に有意義でした。

一昨年北欧デンマークを旅行した際、偶然知り合った80歳になる一人暮らしの
おばあちゃんの部屋を見せてもらった時もルセランタワーのおばあちゃんと同じ様に、
日本ではインテリアコーディネイターになれる位きちんと片付けられ、
自分が快適に暮らせるように工夫してコーディネイトされていました。

我々が訪れるから片付けたと日本人的には思うかもしれませんが、
デンマークのおばあちゃんがそうだった様に、突然訪ねても変わらないと思います。
何故なら人に褒めてもらう為に部屋をコーディネイトするのでは無く、
自分が気持ち良く快適に、そして豊かに暮らす為だからです。




一人で住んでいる日本の老人達はなかなかこうはいきません。
若い夫婦や若い人達の中にはインテリアもファッションと同じテイストに合わせ、
こだわりのあるライフスタイルを確立しエンジョイしている人達もいますが、
日本のトレンドを発信し続けていた「IDEE」という家具メーカーが
無印良品の良品計画の傘下に入った事でも分かる様にそれほど売れてなく、
また毎年開催される「デザイナーズウィーク」の表向きは
ジャパンファニチャーデザインの発信ですが、実際は家具メーカーの
セールスプロモーションの一環で、現状はまだまだ成熟しているとは云えません。

私は"歳を取るほどオシャレが必要„だといつも思っています。
思った通りルセランタワーのお年寄りの半分くらいは食事の時にオシャレしていました。
今の若者にはあまり無くなりましたが、日本には普段着と余所行きがあり、
人に見られなければあまりオシャレする習慣が無かったせいかもしれませんが、
毎日を自分の為にオシャレし、少しキザと云われる位インテリアやファッション、
そして生き方を含めゴールドに輝く生活をして欲しいと思います。




この事は今回視察したアクテブ・リタイアメントコミュニティ「ビレッジ」の様な
大規模な開発は難しいとしても、これからの高齢化社会に向けて、
日本でも残り4分の1の人生を楽しく快適にする為のリタイアメントコミュニティに近い
環境が出来た時、アメリカの様な一見美しい環境
(一見と書いたのは滞在して表層と同じ様に美しく生活出来るかどうかを実感していないので)
を維持していく為に大切な事だと思います。

ハードとしての環境を完成させる事はお金とデベロッパーの情熱があれば出来ます。
しかし維持する為には整理されたオペレーションシステムも必要ですが、
そこに住む人の気持ちが美しい環境を作り出す筈です。
家の前の芝を手入れし、四季折々の花を咲かせ、
自分の家だけではなく周りの環境に配慮し調和をとる事が、自分も楽しく
気持ち良く生活する事に繋がり、そして隣人や環境に対する思いやりのある心が芽生え、
豊かな人生に繋がっていく事だと思うからです。

今回視察したアメリカの住宅街はクラクラするほど美しく、
死ぬ迄に一度は住んでみたいと思うような処ばかりでした。
アメリカの住宅開発は確かに美しくはありますが、目に見える形だけ取り入れるのではなく、
内面に潜んでいる“豊かな人生„を送る為のシステムを学ぶ事が重要だと思います。
それは日本の歴史や文化に基づいたコミュニティと界隈(コミュニケーション出来る距離感)
そして明確な四季をもった美しい日本の自然をどうランドスケープに取り入れ、
日本人のもつ情緒や形である自然に対する繊細な感受性で
真に日本人が美しいと思える環境を構築する事だと思うのです。

例えば、新しく造る住宅街区のメインストリートには桜の並木を、
各住戸の庭には梅や桃の木を植えて、春になったら花が吹きほころび、
また山側の街区には秋になると山吹、橙、茜、紅柄、金茶、緋色など
黄色から赤へとグラデーションし美しく紅葉する木を植える等、
コミュニティに皆が共感し共有できる環境とその環境を通したイベントを作る事で、
未来の中にも過去がある“レトロフューチャー„を表現する様な事です。




ニュータウン「アバコア」のデベロッパー、DIVOSTA HOMESの説明と案内を
してくれたアイリーンさんが何気なく云った一言が心に残っています。
『私もここに住んでいます。』
セールスの為でもあるかもしれませんが、キイワードはこれだ!!と思ったのです。
大切な事はまず“ここに自分も住みたい„と思える環境を提案し、
情熱をもって作り上げていく、その事が後に出てくる様々な難しい問題を
解決する秘訣だと改めて実感しました。

デザインとはただ見た目が美しいだけではなく
"生活し使いこなしてはじめて完成される„ので、
自分が自信を持って奨めることのできる住宅作りが必要だと思うのです。

今回に限らず海外旅行や視察で感じる事は、
新しい発見や感動はもちろんありますが、それと同じ様に日本を外から見つめ直し、
忘れがちな日本の良さを再認識できるという事です。
この体験は非常に貴重であり、それをこれからの自分の仕事にどう活かしていくか、
その思いを胸に抱きつつ6日間の旅を終えました。










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