柿辰丸さんは東京で18年間悪役俳優として、テレビや映画などに数々出演してきたが、2011年2月23日、東京での悪役俳優業と離れ、故郷の広島で新たなるスタートを切った。現在、ひろしまイベント参加隊を設立し、これを軸にカープ侍や笑いヨガ、レポーター、講演など多面的な活動を展開している。
柿さんの行動の基本は「脇役に徹すること」。これは18年間の悪役俳優の経験から身に着けたものである。
悪役俳優の体験や今取り組んでいることなどについて伺った。
詳細⇒http://www.epocaclub.com/
<一言メモ>
「私は時代劇には出ていません。現代劇専門で、暴力団とか地上げ屋などに出演しました。大半が捕まったり殺されたりで、18年間に2000回くらい死にました(笑)。本当は刑事になるほうが好きです。たまに刑事ドラマに出て、脇役ですが刑事になりました。手錠をぶらさげて歩くと、たいへん気分がよかったですね(笑)」
「脇役は主役が格好良くみえるように演技するのが使命ですから、このことについては常にキモに銘じていました」
「脇役には脇役の大事な役割があります」
このように笑いながら話す柿さんには、18年間にわたる悪役俳優を通じて身につけた、脇役哲学に対するゆるぎない自信があった。
柿さんには、もうひとつの顔がある。彼は約20年間にわたって(株)マツダレンタカーに勤務、その後半には法人戦略部長として北海道から九州まで走り回った。
悪役俳優と法人戦略部長とはなにかなじめない感じだが、柿さんはこれらを見事にこなした。
今年の2月広島に帰ってからは、東京での経験を基に数多くの活動を展開し地域の貢献に努力している。今は走り出したばかりだが、次第に着実に成果を挙げていくことだろう。