エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

鎌倉の春・・・大銀杏のいま

2010年04月09日 | 日記
鎌倉の鶴岡八幡宮の、この大銀杏が強風で倒れて、大騒ぎになった。


歴史を見つめてきた樹木であったからに他ならない。
先日、この現場を確認した。

なんと根株から青々と新芽が、吹き出しているのである。



ご覧頂けるだろうか?

倒れた大銀杏の幹は、3っつに切り分けられているのである。
大石段からそれが確認出来る。



手前が元々立っていたいた場所。
根株がそのままになっていて、芽吹いている。

その隣に、一番根元に近い幹が直植えされている。
この幹からは芽吹きが確認出来なかった。

さらにその向こうの幔幕(まんまく)に囲まれた場所に、残りの二本の切り分けられた幹がある。



遠景で眺めるとこうなっているのである。
ここが歴史の現場である。

この大銀杏は、樹齢800年とも1000年余ともいわれている。
現在の木は二代目であるとする説もあるのだけれど、歴史を見つめてきた銀杏である。

右の石段が「大石段」である。
61段あり登りきると本宮である

建保7年(1219年)1月27日、源頼家の子で八幡宮の別当を務めていた公暁がこの銀杏の木に隠れて待ち伏せ、源実朝を殺害したという伝説がある。
従って「隠れ銀杏」という別名がある。

しかし、当時の樹齢を考えると、人が隠れることのできる太さにはまだ成長していなかったという説もあるけれど、角度を変えると隠れる事が出来る。
こうした議論は不毛である。

鎌倉は、しかし歴史の街であり関東の人間にとっては記憶の街でもある。



民家を縫って走る江ノ電は見るからに楽しい景色を醸(かも)し出している。

四季折々に訪ねたい街である。






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                    荒野人


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