エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

蝋梅

2013年02月05日 | ポエム
蝋梅の盛りが過ぎ去ろうとしている。
昨日は立春なのだから・・・むべなるかな、である。

透き通った花びらの、かそけき透徹した美は一個の美学である。
それは正しく宇宙であるのだ。



この蝋梅は蜜を滴らせる。
しかして甘い香りを放出するのである。

上を眺めれば蝋梅、下には三椏の花である。


 




「蝋梅の告白を聴く甘き蜜」







「三椏」は冬の季語「三椏の花」は春の季語である。

春は逡巡している。
明日は、またぞろ大雪の予報である。
あの成人の日の大雪に匹敵するというのだから・・・。

孫二人には、プラスチック製の橇を二基買い求めておいた。
明日には橇遊びが出来るだろうか?
大雪は嫌だけれど、孫が楽しめるなら我慢できるというものだ。







「裸木の喫先に燈る赤き目の」







街は、春まだ遠き気配である。
しかし、梅の開花が告げられている。

今年は「蝋梅の里」も遠い。
大雪の名残で行きつけそうにないからである。



          荒 野人


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