エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

むかご(零余子)

2012年09月11日 | ポエム
むかごという食べ物をご存じだろうか?
美味しく、季節を感じさせてくれる食材である。

近所の区民農園のフェンスにむかごが実を着けていた。
ぼくが子どもだった頃、このむかごを摘んでフライパンで炒め食べたものだった。







「むかご摘む葉影に零る味覚かな」


「零余子飯湯気の向こうの母の顔」







このむかご、なかなか美味しいのですよ。
食材として単に「むかご」と呼ぶ場合、一般にはヤマノイモ・ナガイモなど山芋類のむかごを指すのである。

灰色で球形から楕円形、表面に少数の突起があり、葉腋につく。
塩ゆでする、煎る、コメと一緒に炊き込むなどの調理法があるのだ。

零余子飯(むかごめし)は晩秋・生活の季語である。

いま味わえるのである。


     荒 野人