エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

世田谷ボロ市

2012年01月17日 | 日記
昨日、世田谷のボロ市が最終日であった。
従って、ある期待を籠めて出かけてみたのであった。

そもそも、ボロ市とは「古着・古物を近在の人々が持ち寄って売買する市」なのである。
漢字ではこのように表記する。
「襤褸」である。
「ぼろ」とも読むし「らんる」とも読むのである。



従って、古着の売買が盛んに行われたことから「ボロ市」の名が付いたのである。



現代では古着のほかに、骨董品、古本、植木、食料品、神棚、玩具などが売られている。



せたがやボロ市保存会によって主催され、毎年1月15・16日と12月15・16日の午前9時から午後9時まで、世田谷区世田谷一丁目の世田谷代官屋敷付近にある通称ボロ市通り(世田谷中央病院から世田谷一郵便局に至るおよそ400メートル)とその周辺で開催されるのである。



開催期間中には700近くの露店が軒を連ね、20万人以上の人で賑わう。期間中、最寄り駅となる世田谷駅および上町駅を経由する東急世田谷線は、臨時ダイヤで運行される。



さながら、駅前通りは門前町と言った風情である。



ボロ市の中心に位置するのは、代官所である。
中に入ると、白洲跡までがそのまま残っている。



こんな石を敷き詰めた場所に正座したのである。
痛かったであろうと、推測できる。
時代の犯罪に対する厳しさが偲ばれるのである。

とまれ「ボロ市」のような時代を偲ばせる良き風景は、残していって欲しいものである。
ぼくの買いたかった骨董の硯は良品に恵まれなかった。

気長に探すつもりである。




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 荒野人