エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

岩宿遺跡の歴史的価値は減殺されないのだが

2010年12月12日 | 遺跡
人類の起源は遡ること約300万年前とされている。
世界史的には、その1万年前頃から人類が石器を使い、大型動物を狩りして暮らしていた時代があって「旧石器時代」と称されるのである。



ここはA地点と言われる場所である。
石器が多数発掘された場所である。

幟が何本か立っているのである。
ここで石器が出た場所であると知らせているだけである。



こうした雰囲気である。

日本における人類の歴史は「縄文時代」からであるとされていた歴史観うぃ一変させたのが、ここ岩宿遺跡であった。
ただ数十万年前から人類が住んでいたとされていた。

外国の石器時代とは違う「日本独特の石器時代」を形成していったのであった。
その時代を「岩宿時代」と称するのである。

岩宿博物館もあって、発掘当時の写真や石器が陳列されている。
石器の数々は、素晴らしいのであるけれど…何か物足りないのである。



マンモスの実物大の骨格標本もある。



ナウマン象の臼歯もある。

実物も手に触れられるけれど・・・何だか寂しいのである。



これに触れる。
自分で日付印を押して「MAMMMOTH TOUCH 証明書」をゲット出来るのである・・・けれど。

岩宿博物館の周辺には「古代蓮池」もある。
「岩宿人の広場」もあるけれど・・・。

歴史的価値の高い地域としては寂しいのである。

はっきり言おう「がっかり」である。
数時間かけて出かけるところではないと思ってしまうのである。

その理由はただ一点。
石器時代を偲ばせる工夫がされていないし、復元もされていないのである。

ただ一つだけである。



「礫群」である。
これも石ころを集めただけという印象がある。

誤解されると困るので正確に記しておくけれど。こうした礫群が多数掘り起こされている。
狩りで得た動物の「石蒸し」の跡とされている場所である。

遺跡を訪ねてがっかりすることもママあるけれど、ここまでがっかりはかつて無かった。

遺跡の三大がっかりを決めようかな・・・と思い始めている。

因みに観光の三大がっかりは・・・。

日本三大がっかり名所とは、札幌の時計台・高知のはりまや橋は共通の意見だけれど、3つ目には沖縄の守礼門・長崎のオランダ坂など、幾つかの説があるのである。



これはシンガポールのマーライオンである。

世界的に有名な割には、素朴・簡素で、観光客の過剰な期待を裏切るとされる三大がっかりとは、シンガポールのマーライオン、コペンハーゲンの人魚姫の像、ブリュッセルの小便小僧のことである。
小便小僧は三大がっかりに含めず、他の観光名所を替わりに数える場合もある。



これがそのブラッセルの小便小僧である。

まずは「日本の遺跡三大がっかり」の候補として岩宿遺跡をノミネートしておこう。
ただし、その歴史的価値は減殺されないことを付記しておく。





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                     荒野人