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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

爽やかに・・・雲流るる

2010年06月04日 | 日記
今日は爽やかなカラッとした天気である。
雲は、清らかに早く流れている。






         雲流るるままに


      雲が流れる
      早い動きで左から右に
      颯爽として流れる

      ぼくの眼はその動きを追えないまま
      網膜が壊れて
      画像を結べなくなってしまった

      雲が流れていく
      明日から流れ来て
      明後日に過ぎ去っていく
      昨日はもはや数億光年の彼方に
      忘却されてしまった
      人の
      記憶するという作業能力は
      彼岸の向こうに捨て去られている

      雲は形を変えると
      全く別の存在となって生まれ変わる
      古くなって捨てられる予感が轟くと
      雲は雲散して無の概念に閉じこもってしまう
      逃げ場所は
      流れ行く天空というキャンパス

      そこは
      ぼくの
      懐という
      雲流るる空間







掃いたように、また空に遊ぶように雲が流れていく。
そうか、もうすぐ夏なんだ・・・と思う。





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                     荒野人

秩父の懐・・・長瀞の時間

2010年06月04日 | 日記
あまりにも美しい日和に、ぼくは車を走らせた。
秩父に向かったのである。

秩父は、まだ紫陽花がその蕾すら見せていない。
山帽子はしかし満開であった。



長瀞の駅は「静謐(せいひつ)」な時間を刻んでいた。
駅の看板は「驛」となっている。
「長瀞驛、いいね!」

ここは秩父、セメント工場が点在している。
切り出された石灰石が貨物車両で運ばれるのである。
丁度、車両が驛に入って来た。



踏切を越えて下っていくと「岩畳」に出るのである。



この商店街が岩畳まで続いている。



商店街を抜けると、そこは高麗川が開ける「ライン下り乗り場」である。
緑・・・清流・・・岩畳、気分が優れていくあらゆる条件が整っている。



涼やかな水が流れているのである。
それほど冷たいわけでもないけれど、見るからに涼やかである。



この岩畳を歩くのである。
風が吹くと涼しい。



見下ろすと淵。
鮎の魚影は濃いようである。



とうとうと流れている訳ではない。
豊かに流れている様である。
こうした控えめな流れは人の心に沁みこんでくるのである。





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