エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

謎のペルー人帰国へ!

2010年05月25日 | 日記
謎のペルー人が帰国した。
雨がそぼ降る日である。



いつもの事だけれど、大きな荷物を整理してチェックインをして飛び立っていったのである。
荷物は機内持ち込み一つ。

預ける荷物は二つ。
これは重量オーバーであった。



荷物の中味は、こんなものも・・・。
ペルーには木のバットはあっても、子どもが遊ぶこうした玩具のバットは無いのだそうである。
人に頼まれた日本製の雑貨も多い。
まるで「かつぎ屋」さんである。

ぼくは彼を送り、台場で昼食をしたためたのであった。



自由の女神が、雨で煙っている。
食事後、スタバでアイス・オーレをいただいたのである。



雨の日である。
台場のショッピング・モールは散閑としていた。



この有様では、景気が上向かないのは止むを得ないのかもしれない。
個人消費は、依然として冷え込んでいる。
平日とは言え、もう少し人出があって良いのだ。



タペストリーを照らすライトが妙に明るかった。
この時間、まるで薄暮のようでああった。
時間は午後3時半頃である。

謎のペルー人は来月中旬、再び来日する。





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                     荒野人

薔薇への感性

2010年05月25日 | 日記
         薔薇





         1

      薔薇は人の格調を奏でる
      人にとっての部品である
      と
      言い切った後
      ぼくは
      薔薇の奥深い内奥に沈殿した






         2

      薔薇が棘を隠す時
      薔薇は薔薇でなくなった
      と
      ぼくは思ったのだった
      沈殿したぼくの感性は
      その刹那
      昆虫に捕らえられた






         3

      昆虫は薔薇と同檎していたのだった






         4

      薔薇は開くなり
      退化していく
      花弁にできる染(しみ)は薄汚い
      もののように
      唾棄され一顧だにされず
      花弁という宇宙に蔓延して
      いくのだ







         5

      薔薇が
      落ちる
      薔薇は
      万有引力に抗せず
      立ち枯れず
      落ちる
      薔薇は
      間違いなく落ちるのである






         6

      広大無辺の空間に
      読経の声韻が轟き
      薔薇は解体された






         7

      それは
      あたかも涅槃の瞑想にあって
      薔薇の至った浄土であるかのようだ








         8

      果て
      という
      無限の彼方
      は
      彼岸である
      薔薇は
      だからその場所に咲き誇るのだ
      薔薇の場所は
      彼岸という概念であるのだ







         9

      薔薇の
      花弁は
      あたかもペラペラの
      猫の
      耳
      つややかに
      匂いたつ
      きみの
      うなじの甘い体液である








         10

      薔薇は
      格調を奏でる
      ぼくは
      その音韻を聴きながら
      沈殿していった
      のである





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