エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

諏訪湖・・・御神渡り記録せず

2010年01月09日 | 日記
2006年以降、御神渡り(おみわたり)は記録されていないのである。
諏訪大社の、上社から下社に向かって全面結氷した諏訪湖に亀裂が入るのである。



この亀裂には「神話」が存在する。

正確には諏訪大社上社から下社の方向へ向かうものを御神渡というのである。
一説によれば、上社の男神の「建御名方命」(たけみなかたのみこと)が、下社の女神である「八坂刀売命」(やさかとめのみこと)に会いに行った足跡ともミシャグチ神が通った跡とも言われており、神が諏訪湖へ降り立ったといわれる諏訪市側を下座(くだりまし)、下諏訪町側の、神が岸へ上がったとされる部分を「上座」(あがりまし)という。

神代の昔からこの御神渡りは語り継がれてきたのである。

まさに諏訪地方は神話の里である。



諏訪湖は今日も平らかに波静かであった。
昨日に比べて、快晴の空が湖水に映ってブルーの鮮やかな湖面である。

御神渡りが観測されなかった年は「明けの湖」(あけのうみ)と呼ばれる。
2006年以降、明けの湖が続いている。
湖水がこの状況で前面結氷する訳が無いのだ。

温暖化はここまで進んでいる。



安らかな湖面にロマンを感じるのはぼくだけだろうか?

2006年の御神渡りの経過hが克明に記録されている。

2006年(平成18年)1月10日、2004年以来2季ぶりに御神渡りが観測され、1月13日に拝観式が行われた。
この観測日は、1904年(明治37年)及び1927年(昭和2年)の1月9日に拝観式が行われたのに次ぐ2番目の早さである。
3本の御神渡りが観測され、その隆起は最大で約60センチメートル、氷は厚いところで20センチメートルほどになった。
このシーズンは、2005年(平成17年)12月には既に諏訪湖が凍結しており、さらに2006年1月に入ってから諏訪湖周辺では氷点下10度以下という厳しい寒さが続いたために、御神渡りの観測が早まったと見られている。

この諏訪地方にとって、諏訪湖は神聖であり、御神渡りは生活と直結しているのである。
農作業中心であった時代の、豊作や吉凶を占う神事を意味したのである。

自然やその現象、森羅万象に畏怖したぼくたちの先達の感性に驚くのである。

かつては自然は美しいだけでなく、心象風景として記録されたのだ。
その記憶を共有できるぼくたちは幸せである。



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                     荒野人

諏訪湖結氷せず!

2010年01月09日 | 旅行
諏訪湖は今年も前面結氷していないのである。
従って、ここ数年「御神渡り」もない。



湖岸に薄く氷が張っている程度である。
「御神渡り」は前面結氷した結果、氷が鬩(せめ)ぎ合い亀裂が入る現象である。
特にここには「諏訪大社」があって、ご神木を坂から落とす7年に一回の神事が有名である。
「御柱」である。

今年はその御柱の年である。



ここは諏訪湖PAである。



湖水に面して看板も立っている。



雰囲気のある看板である。
戦国末期の歴史を讃えている湖である。

また、このPAには温泉があるのだ。



この温泉は上下線とも設置されている。



上り線の温泉である。

このPAからも八ヶ岳が望見できる。
美しい姿である。



諏訪湖未だ結氷せず!
従って、神様は対岸に渡れない状況が続いているのである。



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