恋しい海外生活。

ベルギー生活を振り返りつつ
新たな楽しみを探しながら、ぼちぼちやっていきます。

イタリアの朝食

2008-03-29 | ローマ
ホテルの朝食はいつもとても楽しみ。どんなものが用意されているのか、ワクワクしながら向かうのですが、やっぱり・・・どうしてヨーロッパの朝食には、野菜がないんだろう。
フランスもドイツもスペインも、パン・コーンフレーク・チーズ・ハム(ドイツはウインナーも)・タマゴ・ヨーグルト・フルーツ・フルーツジュースというラインナップ。特にハムとチーズは何種類も用意されている。朝からこんな濃厚なもの食べれないよ!こんなにチーズとハムの種類はいらないから、レタスとかトマトとか置いてくれよ!といつも思う。

しかしここは、今までで一番品数が少ない。甘いパンとコーフレークが数種類、チーズとハムは一種類だけ、ゆでたまご、フルーツは甘~い缶詰のもの。いいホテルなんだけどなぁ、残念。と思っていたら、ローマからポンペイへのバスの中で、ガイドさんがイタリア人の朝食について語りだした。
イタリア人の朝は甘~いパンとコーヒーだけ。もしパンが硬ければ、コーヒーにつけて柔らかくして食べる。できるだけアゴを動かさず、流し込むように食べれるのが理想。朝からチーズやハムなんてとんでもない。なぜなら噛まなきゃいけないから。なんてズボラな!噛んで噛んで噛んで食べる事をよしとする日本人とは、大違い。(でも今や日本人も噛まなくなってきてるけど。噛むと脳を活性化し、満腹感も出るので食べ過ぎないらしい。みんな良く噛んで食べようね。)

ガイドさんの話はさらに続く。イタリアに長年住んでいる日本人ガイドさんの観光の説明以外の話は、たいへん興味深い。(スペインのガイドさんは、ワインのウンチクをたれてくれた。きっと、ワイン関係の仕事でスペインに住むようになったんだと思った。)
イタリアのパンには油が使われていないらしく、その日の内に食べないと硬くなってしまうらしい。なので、パンの買い置きはできない。硬くなってしまったパンは、前述のコーヒーに浸して食べる。もともとは生活の知恵だったんだろう。それが今では「朝は噛まずに食べる」になったんじゃないかな。
で、パンの買い置きは出来ないから、ビスケットやクッキーを買い置きしておいて、朝に食べたりするという。あ、そういえばビスケットやクッキーも置いてあった。朝ご飯には食べないがせっかくなので、個包装してあるものだったから、道中のおやつにと思っていくつか失敬してきた。

ちなみにイタリア人、よく立って食べたり飲んだりするらしい。カフェでも知り合いを見つけたら、すぐにしゃべりに行けるように臨戦態勢で臨む、というわけ。おしゃべり好きなのは、ベルギー人と一緒だ。