
BS12ことトゥエルビは、気合いを入れた新作ドラマは食べ物関連の居
酒屋ぼったくり(2018年)と第3期が放映中のおいしい給食(2019年)
くらいしかイメージできないかな?しかし、週イチのアニメ映画や再放
映のドラマのセレクトが秀逸で、自らCMで「なぜか観ちゃってます」
と うそぶく凄い局だ。特に若くして故人となった伝説のスター松田優作
氏の探偵物語(1979年)とくれば感涙物である。若い世代には仮面ライ
ダーW(ダブル・2009年)こと風都探偵のルーツと説明しよう。ちなみ
に製作は東映である。劇中劇のヒーローを出すなら東映の自前のヒーロ
ーが出ると思いきや、東映とも日テレとも縁のない他社・他局のスペク
トルマン(1971年)。なんと高い所から見栄を切り、宙返りで降りて来
て、等身大の敵をバタバタ倒す…スペクトルマンは、等身大でも活躍す
るが基本的には巨大ヒーローだし、この演出は仮面ライダーが人気が出
たので他社も真似して宙返りなどの派手演出をしたが、スペクトルマン
はライダーと同期のヒーローなのでそんな演出はない。ただ、筆者にと
ってはスペクトルマンは等身大ヒーローの印象が強い。スペクトルマン
は初期の3話あたりまで巨大化せず等身大で巨大怪獣に挑んでいたのだ。
それは製作上の都合で、テレビ局が交渉中だった外国アニメの放映がで
きなくなり、急に依頼が来たので実験用の人形アニメの怪獣の映像を使
用したため、スペクトルマンは巨大化して絡めなかったのだ。よく観る
とスペクトルマンとは異なるデザインの等身大ヒーローがチラチラ絡む
が、それがパイロット版スペクトルマン(またはジャガーマン)と言わ
れている。という事はスペクトルマンは企画時は等身大のまま戦う設定
だったのだろうか?ちなみにスペクトルマンは日本のヒーロー中で一番
巨大なヒーローと認められている。何故なら無限に巨大化する怪獣と巨
大化競争をする紅白の衣装対決を彷彿させるエピソードがあり「向こう
がこちらの真似しているだけなのでは?」と感じたスペクトルマンは動
くのをやめたら怪獣も動かなくなり人間に爆破されたという…なんとも
はやである(筆者は後編の話は観逃している)。探偵物語に話を今さら
戻すとこのエピソードの一番の見所は若い頃の樹木希林さんだ(確かに
今さらだ。写真もスペクトルマンだけだし…!)。
~PS~
この記事は探偵物語の再放映中でないと意味がないので急いで
UP!同タイトルの角川の映画はリメイクではなく別作品だ。
