「ファウンデーションとは何か」
銀河帝国興亡史2 1952年刊行。
心理歴史学者ハリ・セルダンによって、帝国の崩壊から早く立ち直るために作られた銀河百科事典編集財団ファウンデーション。
宗教と技術、商業により、帝国の攻撃をかわしていく。
この巻は2つの短編。
最初は、帝国末期の有能な将軍ベルリオーズ(という名前)がファウンデーションに侵攻を始める物語。
反帝国派の地方貴族老人と若い貿易商人が将軍に捕まる。
若い貿易商人がスターウォーズのハンソロっぽい。
逃げ足の速い宇宙船とか。
2つ目はミュール。
個人の物語は計算できなくとも、全体の物語は計算できるとした心理歴史学。
しかし、ミュータントの発生確率までは計算できなかった。
帝国が崩壊し、巨大化して同じように腐敗していくファウンデーション。
その社会をミュータントのミュールが変えていく。
その結果ファウンデーションは敗北するが、ハリセルダンは、それを予測して銀河の反対側の端に第2ファウンデーションを秘密裏に作っていた。
その場所についての探索の旅。
最後のどんでん返しは、なんか最初登場したときから疑っていたので、あんまり衝撃でもない。
1952年刊行ということで、前巻の訳者あとがきでは、ファウンデーションは「戦後の日本」を予言したものではないかと書かれてあった。
商業と技術により帝国を崩していく。
でも現在の私たちは、もっとふさわしい例えを知っている。
それはアップル社だ。
巨大帝国IBMに商業と技術と宗教(みたいなもんだ)で戦いを挑んだ。
そして巨大化した。
エピックゲームズがミュールなのかどうかは知らないが。
で、この「ファウンデーションシリーズ」をアップルTV+で制作って。
どうなるんだ。
観たい・・・