平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ブラッディ・マンデイ 最終話

2008年12月21日 | 推理・サスペンスドラマ
★消化不良って感じですね。
 続編を想定しているのか謎の部分が多すぎる。
 でもシリーズはシリーズで完結させてくれないと。次回作を考えているとしても引きとなる謎はひとつぐらいでないと。
 消化不良でもやもやした感じが残る。
 この点、フジテレビの方が良心的ですね。

 K・安斎真子(徳永えり)も消化不良ですね。
 神として生きなければならなかった人間の孤独を描きたかったのでしょうが、1話分の描写だけでは足りない。
 彼女の中には教祖である父(嶋田久作)やJ(成宮寛貴)との関係で様々な想いがあったはず。
 父には自分を後継者に選んだ憎しみ?
 Jにはそんな孤独な自分を助けてほしいという想い。
 でもJは教祖に選ばれたKのことを心の奥底で憎んでいる?
 祖父である九条法務大臣(竜雷太)には否定され、父にも一番大事な子供として認められなかったから。Jは自分が次期教祖になり宝箱を開ける役割を担いたかった。
 この辺の心情描写が足りませんね。
 今回プロデューサーで入っている蒔田光治さんは確か「パズル」とかの脚本家さんだったと思いますが、心情描写が下手。
 音弥(佐藤健)の心情描写もほとんどなくて何のためにいるキャラなのかわからなかったですからね。

★全11話をまとめると、すべてはマヤ先生(吉瀬美智子)の手の中で動いていたということでしょうか。

 マヤの目的は<教祖の殺害>と<テロの阻止>。
 マヤを雇ったのは九条法務大臣。
 九条は教団で死んだ娘の仇を討ちたかった?
 現状の裁判制度では教祖を死刑に出来ないからテロリストグループにマヤを送り込んで牢から出すのに協力した。
 しかしテロを起こすことはNGだからマヤに阻止する様に指示した。
 マヤがブラッディXのアンプルをサード・アイに持ってきたのはそのため。
 そして宝箱。
 マヤはKに嫉妬しているJの心の中を読み、Jが中性子爆弾の核を抜き取るだろうと考えていた。
 予想通りJは核を抜き取った。

 以上は僕の推論ですが、シリーズの最終回ですからここまで描かなくては不親切だと思います。
 シリーズ物のミステリードラマはこの消化不良があるからイヤなんですよね。
 曖昧な結論のために11話分の時間をムダにした感じ。
 来週の「チーム・バチスタ」もとってつけた様な真相になりそう。
 「流星の絆」は見ていなかったけど、どうだったのだろう?


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プリズン・ブレイク シーズン3 その2

2008年12月20日 | テレビドラマ(海外)
 第12話「天国と地獄」

 面白かった!!
 ついにソーナから脱走。
 ルチェロ、ティーバッグ、ベリックを捕らえさせて、その混乱の隙をついて。
 マイケルの頭脳の勝利。
 しかもティーバッグら悪党たちは脱走させないことに視聴者は拍手。
 海岸から逃げる方法も秀逸。
 リンカーンが砂浜に埋めていた物ってこのために使われる物だったんですね。
 見事な伏線。

 しかし主人公に次々と困難を与えていくのがアクション・サスペンス作品。
 ボートで迎えに来る役割のスクレが拘束されている。
 沖合のヴイに捕まっていつ力尽きて溺れ死ぬかわからない状況に。
 陸の逃亡中にもトラブル。
 ウイスラーが転んで足を捻挫。おまけに取り引きに必要な座標を示した本を落としてしまう。←ウイスラー、使えねえ。
 海に入ろうとしてバスケ少年は泳ぎが苦手だと言い出すし。
 ともかく障害がいっぱい。

 マイケルたちはバスケ少年の父親の機転でボートに乗ることが出来るが、次なる困難。
 迫り来る敵。ラジカセを使った方法で脱出。
 スクレも釈放されるかに見えたが、ティーバッグが「あいつがすべてを知っている」。
 サブタイトルが示すとおりに今回はまさに「天国と地獄」。
 天国がやって来たかと思うとすぐに地獄に突き落とされる。

 ティーバッグもそう。
 プラスにもマイナスにもなる。
 プラスは利用されてマイケルたちの脱走に一役買ったこと。
 マイナスはラスト。スクレのことを語ってマイケルたちを苦しめることに一役買ったこと。

 次から次に来る困難とティーバッグの様なプラスにもマイナスにも作用する存在=両刃の剣の存在。
 これがアクション・サスペンス作品を面白くする。

 しかしティーバッグはしぶといですね。
 ウイスラーが落とした座標を書いた本も拾ってしまうし、ゴキブリの様な生命力。
 ティーバッグ役の若本則夫さんは演じていてさぞ楽しいでしょうね。
 それと対照的なのはベリック。
 先日の決闘といい、殴られてばかり。
 どこか制作スタッフのユーモアも感じる。

 プリズン・ブレイク シーズン3 その1はこちら


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風のガーデン 最終回

2008年12月19日 | ホームドラマ
 家族再生の物語

 この作品はファンタジーなんですね。
 「風のガーデン」という花園で繰り広げられた親子三代の美しいファンタジー。
 貞美の死を前にガーデンの花の妖精が仕組んでくれたことかもしれない。
 妖精たちは死に行く貞美とその親子に穏やかな時間・楽園を与えたのだ。

 そしてこの花園に住む妖精たちは外界を拒む。
 看護師長の妙子(伊藤蘭)は看護を断られる。
 茜(平原綾香)に死が知らされたのも貞美の死後。花園の妖精が茜に与えたのは楽園を物語る<押し花>。
 
 この様にこの作品は<花の妖精が与えた楽園>という切り口で読み取ることが出来る。
 ラストの一面に咲いたエゾエンゴサクも春になって発芽した自然現象と考えることも出来るし、花の妖精が見せたことと見ることも出来る。

 この作品は美しい楽園の物語だ。
 でも、これで現実に生きる本当に孤独な人を救えるのだろうか?
 現実では親子に様々な確執がある。
 その他の人間関係でもそう。
 それが解決できなくて苦しんでいる。

 大自然の美しい花々に囲まれていれば、人は解放されると倉本先生は考えているのだろうか?
 貞美の死は恵まれ過ぎた死だ。


※追記
 それぞれの親子関係。

・「です」「ます」の親子関係
 貞三(緒形拳)と貞美(中井貴一)親子は「です」「ます」で話すんですね。
 これは倉本作品の特徴ですが、この妙な距離感。
 過去がふたりにこの距離を作っている。
 最期までそれは続きましたが、この距離感がふたりには気持ちよかったのでしょう。
・岳(神木隆之介)と貞美の関係はファンタジー
 <大天使ガブリエル>と<花言葉>で通じている。
 ふたりの間にはフィルターがある。
 父と子ではなく、<大天使>と<花言葉>を介さなければ触れ合うことができない関係。
 ここにも距離がある。
・ルイ(黒木メイサ)との関係は一番密接。
 芋掘り。
 父親の物を同じ洗濯機で洗う娘がいる中で芋掘り。
 ルイみたいな娘はいるのかな?
 あるいは現実では実の娘にそういうことをされるのは逆にイヤなのでは?
 父親としての矜持もある。


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相棒 「レベル4~後篇・亀山薫最後の事件」

2008年12月18日 | 推理・サスペンスドラマ
 「レベル4~後篇・亀山薫最後の事件」

 「右京さんの判断は間違っていませんから。何年あの人と相棒をやっていると思ってるんですか」

★今回はこのせりふに尽きますね。
 右京(水谷豊)を信頼している亀山(寺脇康文)。
 だから防護服を奪うという荒っぽい行為をした。感染の可能性のある隔離室で防護服を脱いだ。

 そしてその信頼が嬉しい右京。
 「今までああ言うこと言われたことありません。彼の前に6人いましたが、何も言わずに姿を消しましたから」
 ふたりの間にある深い絆。

 今後のポイントは<薫なき後の右京さん>ですね。
 薫がいなくなって右京がどう変わるか?
 これで右京が今までと同じだったら薫が『相棒』としていた意味がなくなるわけですからね。
 薫がいなくなって右京はマイナスに振れる?
 犯人を追いつめて暴走してしまうのでしょうか?

 今後の右京の描かれ方で『相棒』というテーマが浮き彫りになって来ると思います。
 
★あとは別れ
 米沢(六角精児)はお守り。
 課長はコーヒー。
 そして伊丹。
 「元・特命係の亀山!死んじまえ!とっとと行けよ、バカ野郎!」
 今回NBC部隊の逮捕でも協力し合ったし、悪態をつきながらも通じ合っているふたり。
 まさに男同士という感じですね。

 美和子(鈴木砂羽)とは見事な夫婦。
 生活の不便な所に相談もなく行こうとする夫への憤り。
 しかも自分を置いていこうとする。
 それは薫の愛情から出たことだというのはわかっているが、実は「ついて来い」と言ってほしい美和子。
 これが「わたしも行くわ。あなたの妻だから」なんてやりとりだったら、つまらない。
 プロのせりふ、やりとりだと思います。

 そして駄目押しは右京さん。
 電話をかけてきて
 「どうか気をつけて行って下さい。以上です」
 伊丹や美和子のせりふはひねってあったが、これはストレートでシンプル。
 右京さんならもっと気のきいたことを言うことも出来た。
 例えば「希望の終盤」のラスト。「彼は自分の人生を読み過ぎて、読み間違ってしまったんでしょうね」
 でもここは「どうか気をつけて行って下さい。以上です」が正解。
 シンプルな方が気持ちが伝わってくる。

 せりふのひとつひとつに神経を配ったいい別れでした。


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「篤姫」をふりかえる

2008年12月17日 | 研究レポート
 大人気のうちに終了した「篤姫」。
 この作品を物語論的に読み解くとこうなる。

★「シンデレラ」
 薩摩の分家の娘が当時の女性の頂点・御台所になる。
 これはシンデレラストーリー。
 島津本家の<姫>になるだけでなく将軍の<正妻>ですからね、これはシンデレラストーリーをふたつ読んでいる様な感じ。
 しかもその王子様役というのが家定。普通の王子様でない。
 うつけを演じていて心に深い絶望を抱えている。
 シンデレラストーリーを見事にひとひねりしているわけだ。
 この家定みたいな王子様像は現代の女性の心に響くでしょうね。
 美形で聡明で優しい王子様ではリアリティがない。物語の世界だと分かって興ざめしてしまう。
 「篤姫」はシンデレラストーリーを見事に翻案していますね。

★「ロミオとジュリエット」
 「篤姫」でもうひとつ翻案されている物語は「ロミオとジュリエット」
 於一と尚五郎がそうですね。
 運命により結びつくことのない恋。
 しかし、これも「ロミオとジュリエット」そのままではない。
 何しろ於一は尚五郎のことを恋の対象としてほとんど意識していないのだから。
 尚五郎だけがロミオをやっている。
 しかし幕末の情勢の中で薩摩と徳川が敵対し合い、ふたりがさらに引き裂かれるというのは「ロミオとジュリエット」の図式と同じ。

 この様に古典を翻案して新しい物語を作るというのは今後もありだと思います。
 何しろ何世紀も読み継がれているんですからね。
 DNAの中に刻み込まれている。人の心に響きやすい。

 確認はとれていないが、脚本・田渕久美子さんの中にこの様な創作意図があったのではないかと考えている。

※追記
 篤姫が倒される徳川の人間であることも日本人の判官びいきにかなっているのかもしれない。


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あいのり 12/15

2008年12月16日 | バラエティ・報道
★涙のシュレック
 失恋して大泣き。
 いいことじゃないですか、何もしないよりずっといい。
 10年後、20年後にはいい思い出になっている。
 番組最後のテロップにあった様に「失恋は真の愛に出会うためのひとつの過程」。

 まあ、こう言えるのは僕が第三者だからなのですが。
 でも彼より少し多く生きたおっさんとして言わせてもらうと、「シュレック、これからが大事です」。
 ここからどう立ち直るか。
 ここでラブワゴンを降りてしまったら、元のシュレックに戻ってしまう。
 シュレックは桃に告白できなかったことを悔やんでいる様だったが、この失敗を踏まえて次はしっかり告白すること。
 これが大事。
 でも次の恋を見つけるには時間がかかりそう。彼は無器用ですからね。
 でも何十カ国を旅してもいいじゃないですか?

 無器用な人間は時間がかかる。
 ヒデもそうだった。
 だが結果ヒデはあんなたくましくなった。
 体でいろいろなことを学んだから。
 シュレックも先週50キロの荷物を何度も運び、今回メチャクチャ泣いた。
 それらはしっかりと体に刻みつけられている。
 頭の中で考えたことより、体に刻みつけたこと。

 シュレックにはまだ旅をやめてほしくない。
 いい男になったシュレックを見てみたい。

★桃と梅男
 桃は確か過去男の子に2回告白されて断っていましたよね。
 いずれもシュレックのように気弱で優しい男の子。
 桃にはそういった男の子を惹きつける優しさ、母性の様なものがある様です。

 でも人間、面白いのは彼女が梅男の様なタイプを選んでしまう所。
 女の子をグイグイ引っ張っていくタイプで結構遊び人。
 飛行機のチケットを返すと思いきや渡したのは自分の部屋の鍵。
 そしてあの濃厚なキス!
 「日本に帰ってやることは?」と聞かれて……。
 桃に合うのかな?
 でも桃は<クロ→こーすけ><よっこ→こーすけ>の時に身を退いた女の子。
 案外引っ張られたいタイプなのかもしれませんね。

 ふたりの今後も気になります。

※追記
 回想でひさしぶりにタカノを見た。
 タカノ、面白かったな。
 またあいのりの旅に復帰してくれないかな?

※追記
 来週からの新メンバーに元キャバ嬢。
 ヤマジらチェリーガールふたりの中に男心を知り尽くした女の子が参戦!
 面白い人間関係が生まれそうだが、あいのりスタッフも意地が悪い。


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篤姫 最終回「一本の道」

2008年12月15日 | 大河ドラマ・時代劇
 ついに最終回
 一年を通じて見ていると、その死は身近な人が亡くなった様な感じを受けますね。
 またキャスト、スタッフの皆さん、大奥という閉ざされた動きの少ない空間でこれだけのドラマを作っていただきましてありがとうございました。

★語り継がれる言葉
 お近(ともさかりえ)の手紙にはこう書かれていました。
 「人は亡くなるけれど、その志は他の人に伝わり消えない。香木の香りの様に」

 そうですね、この作品は<言葉を伝える物語>でありました。
 まずは菊本(佐々木すみ江)~「女の道は一本道」
 次に母・お幸(樋口可南子)~「一方聞いて沙汰するな」「答えが出ない時は感じるままにせよ」
 父・斉彬(高橋英樹)~「思うがままに生きよ」
 夫・家定(堺 雅人)~「わしが残したかったのは城や家ではなく徳川の心じゃ」「己の気持ちをしかと見つめ素直に生きよ。ひたむきに生きよ」
 これらの言葉によって天璋院(宮崎あおい)は生きていた。
 そして天璋院の物語を見た我々にもこれらの言葉は受け継がれる。
 その生き様も。
 忙しい日常生活の中で忘れてしまうかもしれないけれど、心の奥底には生きている。
 人の意思はこの様な形で受け継がれていくのでしょうね。

 ちなみに天璋院が残した言葉は
 「本当の幸せとは友や家族の中で過ごす穏やかな日々」
 「誰もが天命を持ってこの世に生まれてくる」

★その人生
 帯刀(瑛太)は「楽しい人生であった。様々な人に会い、様々なことをした。素晴らしい日々であった」と言って死んでいきました。
 36歳。志半ば。於一との恋はかなえられず。
 決して『楽しい人生だった』と言い切れるものはなかったと思います。

 でも人生の幸福・意味とはほんの一瞬に現れるのでしょうね。
 天璋院の場合は家達の婚礼の日に<みんなで写真を撮った瞬間>。
 ここに彼女の人生が集約されている。
 天璋院は「今日は良き日じゃ」と言いましたが、この瞬間本当に幸せであったことでしょう。
 家達が結婚し徳川家を守ることが出来たという思い。
 やって来た滝山(稲森いずみ)、重野(中嶋朋子)ら大奥の人間はそれぞれに幸せそう。
 そして自分はそれらの人に囲まれている。
 最高の幸せ。
 写真を撮る時、すべての人の顔が笑顔であったというエピソードが泣かせます。

 人生の幸福・意味が現れるのはほんの一瞬。
 そして人の中にある。
 それを見逃さないようにしたいですね。 

※追記
 士農工商の身分制度の廃止、土地売買の自由、廃藩置県、富国強兵、殖産興業。
 明治維新は本当に大改革の時代だったんですね。
 例えば『廃藩置県』は今で言えば『地方分権』『道州制』にあたる大改革。
 改革には抵抗があって大久保らは凶刃に倒れましたが、これらのことを成し遂げた維新の政治家たちはすごい。
 今は抵抗勢力があればすぐに屈してしまう政治家ばかりですからね。
 今の政治家は維新の政治家に学んでほしい。
コメント (6)
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ブラッディ・マンデイ 第10話

2008年12月14日 | 推理・サスペンスドラマ
 第10話はKの正体が明らかになる話。

 藤丸の父による真子(徳永えり)の誘拐。
 この誘拐を額面どおりにとらなければ別の真実が見えてくる。
 すなわち多くのブロガーさんが指摘されていた様に『真子がK』。
 そして『藤丸の父は真子に<宝石箱>のありかを聞こうとしていた』。

 ここで残された問題を整理してみると
・音弥(佐藤健)とは何者なのか?彼の目的は?
・マヤ先生(吉瀬美智子)の目的は?
 藤丸の父とマヤ先生はKの配下だというが。

 さて真実は?

 僕は九条法務大臣(竜雷太)にこだわりたい。
 動機は<自殺した娘の復讐>。
 教祖を牢から出して殺したかった?今の法だと教祖を死刑にするのに時間がかかる。
 そこで九条は藤丸の父とマヤをJのテログループに送り込んだ。
 マヤたちは教祖を牢から出すことに協力しつつ、テロを阻止しようとする。
 マヤが時々サードアイに協力的になるのはそのためだ。
 だが2、3のテロは阻止しきれず実際に起こってしまった。
 九条の孫である音弥はKである真子の動きを探るため彼女に近づいた。

 さて次回どうなるか?
 この予想を裏切る真実を見せてほしい。

★今週のマヤ先生
 「せっかちな男は嫌い」
 はい!せっかちですいません。
 霧島といい、先週の加納といい、マヤ先生はあらゆる男を弄んでいますね。


※追記 
 この作品、情報が錯綜して糸が絡み合っている。
 その絡まった糸を解いていく作業を描いている。
 似た作品をあげると今年1月にオンエアされた「鹿男あをによし」。
 あの時も誰がネズミで誰がキツネかが論議になった。
 こういう作品は視聴者をうまくダマしてくれると楽しいですね。
 安易な辻褄合わせだけは避けてほしいが。


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今年の漢字は<変>

2008年12月13日 | 事件・出来事
今年の漢字は「変」、清水寺で発表(朝日新聞) - goo ニュース

 なるほど、見事な漢字の選択ですね。
・食品偽装など世の中が<変>
・本能寺の変などに使われる変事の<変>
・そして希望の意味をこめての変化の<変>

 心を暗くする<変>だけでなく、希望の<変>があることがいい。
 昨年の<偽>では暗い意味しかないですからね。
 昔は言霊信仰があったといいますが、希望の<変>という言葉に願いをこめたいと思います。
 かなり早いが来年は明るい漢字が選ばれるといいですね。

★さてこの字をめぐる石原都知事と麻生さんの反応。
 「知事にとって今年の漢字は何ですか?」と聞かれて石原都知事は「そんなのは知らないよ。私はもっと高級な文学者だから」
 『高級な文学』って何?
 たった一文字で世の中を表現してしまうことってすごい『文学』だと思いますが。
 もちろん言葉を紡いで描かれる小説も『文学』ですけどね。

 麻生さんは「総理にとって今年の漢字は何ですか?」と聞かれて<気>。
 やる気、元気の<気>だそうだ。
 まったく世相を反映していない文字を選んだってことは、麻生さんはやはり国民の気持ちがわかっていない?
 なんかこの文字の選択は麻生さんが自分に言い聞かせている様な気がします。
 「支持率低いがやる気、元気でがんばっていきます」みたいな。

 麻生さんと言えば『KY』。
 『空気が読めない』じゃなくて『漢字が読めない』というKYらしい。
 江戸時代から権力者がからかわれるのは世の常ですが、『漢字が読めない首相』として歴史に名が刻まれるのは不本意でしょうね。
 そうならないためにもがんばっていい政治をして下さい。
 昨日発表された経済対策はなかなかいいと思いますよ。金額の精査は必要ですが。

★政治家の話が出たのでもうワンエピソード。
 昨日の日本テレビ「太田総理」でこんなエピソードを紹介していた。

 森喜朗総理がクリントン大統領と首脳会談で会った時に話した英語は
 ”Who are you?(あなたは誰ですか?)”
 ご本人は”How are you?”と言いたかったのだが言い間違えたらしい。
 そしてクリントン大統領。
 さすがユーモアがある。
 ”Who are you?”と聞かれて”私はヒラリーの夫です”とユーモアで返した。
 すると森首相。
 ”Me too(私もです)”

 素晴らしいぞ、森首相!
 政治家は業績で名を残したいものですね。

※追記
 それにしても日本語は豊かですね。
 <変>という文字だけでも明暗様々な意味がある。

 <闇>という字も暗いだけでなく、次の様な意味が含まれているそうだ。
 <闇>という字の<門>は神社の鳥居。
 神社に神様が現れる時は木々のそよぎなど<音>が鳴るそうだ。
 そこで<闇>という字は『神様が現れる』という意味も。
 闇の中には光明があるんですね。
 「深イイ話」に出したら5万円もらえるかもしれない。 


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七瀬ふたたび その4

2008年12月12日 | その他ドラマ
★自分探しの終わり
 未知能力を持った七瀬(蓮佛美沙子)の自分探し。
 未知能力を嫌っていた彼女だったが、最後に得た結論は……。

 「昔、人間は未知能力がなくても理解し合うことが出来た。
 だから未知能力を無くしていった。
 しかし今は人々が心を閉ざし理解し合うことが出来なくなった。
 そこで未知能力が再び現れた」

 未知能力は人類が理解し合い繋がるためのもの。
 能力をこう理解した七瀬。
 そしてそれを持つ自分達を人類の『希望』だと位置づけた。
 自分探しの旅を行っていた七瀬は自分を『希望』だと理解したのだ。

 人は皆自分探しをしているんですね。
 「ブラッディ・マンデイ」のテロリストたちは『自分=神』だと自分探し。
 「イノセント・ラヴ」の佳音は『両親を殺した』という自分探し。
 これらの自分探しはつらいけれど、七瀬の様に『希望』だと思える自分探しは救いであったでしょうね。
 それはそうありたいという七瀬の『祈り』(今回のサブタイトル)なのかもしれませんが。
 またラスト、恒介(塩谷瞬)と手を繋げたことも救いです。
 自分探しは居場所探しでもある。
 七瀬の居場所はやはり恒介の隣だったんでしょうね。

★権力
 この作品で描かれた力は
・警察権力
・マスコミ(ジャーナリストの大野に象徴されるもの)
・未知能力(パクス・シエンティア)

 今回面白かったのはジャーナリストの大野の指摘ですね。
 「インターネットに流せば、情報はコピーされ増殖する」
 なるほど。現代社会では『インターネット』はひとつの力なんですね。
 そう言えば中国なんかでは世論を動かすほどその影響力はすごい。

 大野は「ジャーナリズムの使命は権力の監視だ」と言いましたが、インターネットでも同じ様な力を発揮できるかもしれない。
 あるいはそれほど大げさでなくてもインターネットでは、人の心が明るくなる様ないい情報を流したいですね。

★ファースト・ガンダム?
 「七瀬を感じる。あたたかい」(恒介)
 「みんなを感じる。俺だけじゃない」(ヘンリー)
 「わたし達はひとりじゃない。きっとわかってくれる」(七瀬)
 これらはファースト・ガンダムのラストを思わせる。
 そう言えばニュータイプも未知能力と同じ、相互に理解し合うための力ですものね。
 「七瀬ふたたび」はガンダム以前に書かれた作品だと思うが、本当にいろいろな作品に影響を与えている。

※追記
 パクス・シエンティアの目的は「未知能力の力で混沌とした世界に秩序を与えること」。
 『混沌のした世界に秩序を与える』
 これは現代的テーマですね。
 だって現在起きている世界同時不況は、マネーゲームの暴走が原因ですから。
 この暴走に政治が秩序を与えられないとしたら、未知能力で歯止めを加えるしかない。
 この悪の設定は今後いろいろな作品で応用できそうですね。


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