平成エンタメ研究所

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真田丸 第10回「妙手」~真田には真田の意地がございます。武士としての誇りを守りたいと存じます

2016年03月14日 | 大河ドラマ・時代劇
 戦国時代の荒波の中をゆく真田丸!
 今回は、信幸(大泉洋)と信繁(堺雅人)が活躍した。
・信幸は徳川と交渉。
・信繁は上杉と。
 こんなふうに協力し合って、ふたりは生き残りの戦いをしていくのだろう。

 ふたりの個性も出た。
 信幸は、
「徳川様こそ真田と約束下さったはず。沼田を北条に渡すなど理不尽至極!」
 おおっ、〝約束〟という言葉を使ったよ!
 信幸は〝約束〟を重んじるんですね。
 いかにも誠実な信幸らしい。

 一方、信繁。
「真田には真田の意地がございます。武士としての誇りを守りたいと存じます」
 何と、〝誇り〟という言葉を使った。
 信繁は誇りにこだわる男なのだ。
 だから、後の話になるが、武士の誇りとして損得を考えず、滅びゆく豊臣家に殉じた。
 本作のクライマックスに至る伏線がすでに張られている。
 最近の大河ドラマでは、一年間をしっかり構成できる脚本家が少なくなかったが、このあたりは、さすが三谷幸喜さん。

 信繁と上杉景勝(遠藤憲一)には相通じるものがあるようだ。
 磔にされた春日信達(前川泰之)を見つめて、語り合う信繁と景勝(第8回)。
 このシーンで、ふたりは戦国時代の悲惨と痛みを共有し、同じように感じることが出来た。
 だから景勝は信繁の話に耳を傾け、提案に乗った。

〝戦芝居〟では、信繁と直江兼続(村上新悟)は仲間意識を持ったに違いない。
 こういう共犯関係は、絆をつくるんですね。
 兼続が信繁を策士として認めた瞬間でもある。
 馬上の信繁と城の正門の兼続が見つめ合うシーンはまさにそれ。
 関ヶ原が楽しみだ。

 それにしても、今回の父・昌幸(草刈正雄)の采配はお見事!
 ふたりの息子の個性を見て、的確に派遣し、交渉させている。
 伊達に碁を打っているわけではない。
 兵を損なわず、沼田城から北条を撤退させたし、徳川に上田城をタダで造らせることにも成功した。
 しかも、上田城の本質は〝徳川に造らせた徳川と戦うための城〟!(笑)
 すごいよ、昌幸! やるな、昌幸!
 囲碁では負けそうになると、ズルをするけど……(笑)

 小さな勢力でも、こんなふうに知恵と外交を駆使していけば、大きなものに太刀打ちできるんですね。
 安倍首相もさぁ、やたら軍備増強に一生懸命なようだけど、少しは知恵を働かせたらどう?
 一兵も損なわずに生き残る。
 ここに三谷幸喜さんのメッセージがあるように思われる。


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6 コメント

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Unknown (Unknown)
2016-03-16 00:16:25
そうはいっても軍事力がないとあなどられるんで外交でつかえる選択肢がへってしまいハンデゲームになってしまうというのも事実ですからね

その点真田は小勢力でも凄まじく戦がうまかった、まわりの大大名もあなどれないくらいに巧かったからこそ一目おかれて緩衝地帯として生き残ることができました

実際真田がもちこたえられたのも、矢沢の爺様が数百の手勢のむで何回も大群勢で攻めてくる北条な打撃あたえて撤退させる戦のうまさだし

知恵と外交 (コウジ)
2016-03-16 09:42:52
ご指摘ありがとうございます。
おっしゃるとおり、軍事も抑止力ですしね。
大切なのは、最後の最後まで、知恵と外交を尽くして、努力するってことですよね。

安倍首相はどうなんでしょうね?
軍事力を駆使することで、日本を<誇りある国>にしようとしていないでしょうか?
その点が引っ掛かっています。

痛快! (TEPO)
2016-03-18 22:11:27
>今回の父・昌幸(草刈正雄)の采配はお見事!
>ふたりの息子の個性を見て、的確に派遣し、交渉させている。

まさに痛快でした。
まだ、帰国の疲れが残っているので、散発的な感想で失礼しました。
ありがとうございます (コウジ)
2016-03-19 10:02:41
TEPOさん

帰国直後のお疲れの所、コメントいただきありがとうございます。

痛快。
そして、ほんのりと漂うユーモア。
この作品はエンタテインメントしていますよね。
深く考えれば、さまざまなテーマが浮き出てきますし。

戦国武将を始めとする登場人物たちも、それぞれ違っていて、キャラクター戦国ドラマになっています。
Unknown (野良犬)
2016-03-21 11:12:30
名無しで書いた者です

>安倍首相はどうなんでしょうね?


安保拡大の是非については、憲法上の問題なので慎重であるべきだとはおもいますね。
しかし是非についてはなんとも言えません…同盟強化で抑止力増えるのも事実だし、また同盟してる大国の都合に振り回されやすくなるのも事実

集団的自衛権で同盟国を助けたからといって相手がそうである保証もないけど、9条を盾にして同盟に制限かける国を相手側の不信感は消えないでしょうし


最終的にそのときの情勢のときに政権がどういう判断をするかですね~
結局舵取りをうまくできるかどうか


安倍政権のうちは、情勢的にそういった状態にはならんだろうと思ってます。法案整備~運用開始で終わるだろうし

そういった意味では安倍政権よりか、たとえ民主党(民進党)政権になったとしてもアメリカの都合にたいしてNOと言える政権じゃないと意味はないなと思ってます。
まあ集団的自衛権の問題自体アメリカの都合も大きいし
辺野古や武器輸出緩和も民主党政権時もアメリカの圧力で腰砕けですからね(武器輸出も菅政権時代に緩和する談話を出してる)


ひたすら情報戦にまけてますからね~日本は
失うものと得るもの (コウジ)
2016-03-21 12:24:42
野良犬さん

引き続きのコメントありがとうございます。

>是非についてはなんとも言えません

実に客観的で賢明なご意見ですね。
おっしゃるとおり、<何かを得れば何かを失う><何かを失えば何かを得る>のが世の常ですからね。
今回の安保法制でも、失うものもあれば、得るものもある。
その上で、この法制をどう考えるかが重要なんですよね。

おっしゃるとおり、この法制でアメリカの要請に対して断りづらくなりましたよね。
今までは、9条の規定があるので、という突っぱねる口実があったのに、それが通用しなくなってしまった。
パンドラの箱が今までより大きく開いてしまった。
首相はアメリカと共に世界の警察官をやりたいのかなぁ。

この件は、堂々と憲法改正を訴えて、国民同意の上でおこなうべきだったのですが、首相はやり方が姑息で強引でしたよね。

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