平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

オトメン 乙男 最終話

2009年11月04日 | 学園・青春ドラマ
★「オトメン(乙男)」のラストは映画「卒業」。
 ダスティン・ホフマンが結婚式をあげるキャサリン・ロスを教会に奪いにいくあの有名な映画。
 ポイントなのは、りょう(夏帆)が飛鳥(岡田将生)を奪いにいく点。
 男女が逆転している!
 「卒業」では男性が女性を奪いにいくのに、この作品では女性が男性を。
 結婚詐欺も女性がやる時代ですからね、世の中、本当に男女が逆転した。
 そんな世相を見事に反映。

★ラストの黒服との戦闘をエンディングに掛けたのもお洒落。
 確か秋の第1話も同じ処理だった。
 「オトメン」のエンディングは何度見ても飽きない。
 振り袖を振りまわして戦うりょうは本当にかっこいい。
 顔もきりりと締まって、着物は艶やか。
 真剣白刃取りのシーンはイマイチだけど。
 殺陣シーンってJ-POPに合うんですね。
 時代劇のそれとは違った味わいがある。

★りょうが使う「です」「ます」言葉も新鮮。
 この対極をなすのが浜田ブリトニー先生のギャル語かな。
 僕ぐらいの年齢になると、長い黒髪で「です」「ます」言葉を使うかつてのやまとなでしこに惹かれてしまう。
 もはやりょうみたいな女性は絶滅していて幻想なのですが、そんな幻想を見せてくれるのがドラマ。

 考えてみると飛鳥みたいなオトメンは現代社会にもいそうですね。
 今朝も男性がピンクを着て、ジェンダーがなくなっているというニュースがワイドショーで紹介されていた。
 でも、りょうみたいな<やまとなでしこ>はいない。りょうは反面男性的だし。
 男性は男性らしく、女性は女性らしくという縛りが本当になくなっているんですね。

 <自分に正直に生きよ>というメッセージを描いた「オトメン」。
 さあ、今度はわれわれが自分に正直に生きて自由になる番です。
 なぜならわれわれを縛りつけている社会通念など幻想でしかないのですから。



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