他人は傷つけ裏切る。
他人を信じられなくて人は心を閉ざす。
珠里亜(堀北真希)はそんな少女。
最初の傷は育児放棄した母。母は病弱な弟ばかりを可愛がった。お腹が空いたと訴えても鬱陶しがられ、家の外の階段でひとりお菓子を食べる珠里亜。
二番目の傷は叔母の息子・泰人(松尾敏伸)。
叔母の家で育てられることになった珠里亜は泰人のおもちゃにされる。
三番目の傷は例の担任の事件。
3TDは怒りの表明。自分たちを守るための手段。
また珠里亜にとっては自分の居場所。
その居場所を壊した存在が尚子(内山理名)。
一方で珠里亜は尚子に匿名のメールで助けを求める。
泰人の性的な暴力行為。
同じ女性でなければ出来ない相談。
「生徒諸君!」の中で木村珠里亜は人物造型がしっかりしたキャラだ。
自分の居場所を壊した尚子でありながら助けも求めている。
心を閉ざした理由もいくつも設定されているし、泰人の母(叔母)の信子(東ちづる)に対しては明るい偽りの笑顔を見せる。
キャラは表と裏の顔、矛盾した葛藤があるとどんどん魅力的になってくる。
さて、そんな珠里亜に対する処方。
第一は「辛いこと忘れるのには、体動かすのが一番だから」。
なるほど。
第二は「黙ったままでいるより、他人に頼った方が楽になることもある」。
心を閉ざして何も言ってくれない人のことなどわからないとも。
確かに何も言わず不安や怒りを心の中に抱えていれば、珠里亜の様にどんどん行き詰まっていく。「あたしはいつだってひとりだった」と思う様になる。
第三の処方は友達の存在。
公平(本郷奏多)と薫(岡田将生)。
自分のためにケンカをしてくれる存在。自分に何かあれば駆けつけてくれる存在。
こんなせりふもいい。
「見損なったぞ、珠里亜。あんなやつ(泰人)のために死のうとするなんて」
確かに下らない泰人のために命を捨てるのは愚かだ。
逆説的な言い回しが実に効果的だ。
ここで「俺たちは仲間だから」では弱い。
ドラマ「生徒諸君!」はゆるい話が多かったが、今回の話は引き締まっていた。
それは珠里亜の人物造型がしっかりしているから。
しっかりした人物に引っ張られてまわりの人物もしっかりしてくる。
先程の「見損なったぞ」のせりふは、そのいい例。
相手に悲しみや憎しみなど強い気持ちがあれば、対する人物も強い気持ちをぶつけないと負けてしまう。
その点では尚子の私生活ももっと描いてもらればよかったと思う。
あんなウザイ教師は普段どの様な生活をしているのか?今回はそのゴミだらけの部屋を見せることで描いたが、もっとこんな描写があれば尚子のリアリティは高まっていた。
ドラマでは公(会社・学校)と私生活の描写が交互に描かれることが、これはパターンでも何でもなく、人物を描く手段のひとつなのだ。
★追記
尚子の部屋にすむことになった珠里亜。
公平は「あんなウザイやつの所なんか住みたくもない」と言ったが確かに。
かなりウザイだろう。
★追記
今回、尚子の部屋と共に披露された珠里亜の部屋。
明るくて可愛いぬいぐるみとかがあって、珠里亜の部屋としては少し違う感じがする。
こういうディティルは大事。
★追記
珠里亜の調査書を渡して日向(椎名桔平)は言う。
「その生徒の闇は深い」
それに対して尚子は必ず珠里亜を助けると言う。
何か仕事人が仕事を引き受ける時の様。
他人を信じられなくて人は心を閉ざす。
珠里亜(堀北真希)はそんな少女。
最初の傷は育児放棄した母。母は病弱な弟ばかりを可愛がった。お腹が空いたと訴えても鬱陶しがられ、家の外の階段でひとりお菓子を食べる珠里亜。
二番目の傷は叔母の息子・泰人(松尾敏伸)。
叔母の家で育てられることになった珠里亜は泰人のおもちゃにされる。
三番目の傷は例の担任の事件。
3TDは怒りの表明。自分たちを守るための手段。
また珠里亜にとっては自分の居場所。
その居場所を壊した存在が尚子(内山理名)。
一方で珠里亜は尚子に匿名のメールで助けを求める。
泰人の性的な暴力行為。
同じ女性でなければ出来ない相談。
「生徒諸君!」の中で木村珠里亜は人物造型がしっかりしたキャラだ。
自分の居場所を壊した尚子でありながら助けも求めている。
心を閉ざした理由もいくつも設定されているし、泰人の母(叔母)の信子(東ちづる)に対しては明るい偽りの笑顔を見せる。
キャラは表と裏の顔、矛盾した葛藤があるとどんどん魅力的になってくる。
さて、そんな珠里亜に対する処方。
第一は「辛いこと忘れるのには、体動かすのが一番だから」。
なるほど。
第二は「黙ったままでいるより、他人に頼った方が楽になることもある」。
心を閉ざして何も言ってくれない人のことなどわからないとも。
確かに何も言わず不安や怒りを心の中に抱えていれば、珠里亜の様にどんどん行き詰まっていく。「あたしはいつだってひとりだった」と思う様になる。
第三の処方は友達の存在。
公平(本郷奏多)と薫(岡田将生)。
自分のためにケンカをしてくれる存在。自分に何かあれば駆けつけてくれる存在。
こんなせりふもいい。
「見損なったぞ、珠里亜。あんなやつ(泰人)のために死のうとするなんて」
確かに下らない泰人のために命を捨てるのは愚かだ。
逆説的な言い回しが実に効果的だ。
ここで「俺たちは仲間だから」では弱い。
ドラマ「生徒諸君!」はゆるい話が多かったが、今回の話は引き締まっていた。
それは珠里亜の人物造型がしっかりしているから。
しっかりした人物に引っ張られてまわりの人物もしっかりしてくる。
先程の「見損なったぞ」のせりふは、そのいい例。
相手に悲しみや憎しみなど強い気持ちがあれば、対する人物も強い気持ちをぶつけないと負けてしまう。
その点では尚子の私生活ももっと描いてもらればよかったと思う。
あんなウザイ教師は普段どの様な生活をしているのか?今回はそのゴミだらけの部屋を見せることで描いたが、もっとこんな描写があれば尚子のリアリティは高まっていた。
ドラマでは公(会社・学校)と私生活の描写が交互に描かれることが、これはパターンでも何でもなく、人物を描く手段のひとつなのだ。
★追記
尚子の部屋にすむことになった珠里亜。
公平は「あんなウザイやつの所なんか住みたくもない」と言ったが確かに。
かなりウザイだろう。
★追記
今回、尚子の部屋と共に披露された珠里亜の部屋。
明るくて可愛いぬいぐるみとかがあって、珠里亜の部屋としては少し違う感じがする。
こういうディティルは大事。
★追記
珠里亜の調査書を渡して日向(椎名桔平)は言う。
「その生徒の闇は深い」
それに対して尚子は必ず珠里亜を助けると言う。
何か仕事人が仕事を引き受ける時の様。
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