平成エンタメ研究所

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軍師官兵衛 第1回「生き残りの掟」~信長という人は実に面白い!

2014年01月06日 | 大河ドラマ・時代劇
『軍師官兵衛』がいよいよ始まった。
 冒頭の小田原城攻めでは「生きられよ」
 今回のラストでは「生きのびよ」
 作品を貫くテーマは「生きる」ということのようだ。

 さて官兵衛という人物。
 今回は少年期の姿を通して次のように描かれた。

・好奇心が旺盛
 ビードロを見て目を輝かす。新しいもの好き。
・やさしい
 母親のために敵地に薬草を採りにいく。
・商人の精神
 祖父・重隆(竜雷太)から受け継いだもの。
 全国にお札を売って歩いている御使いに目薬もいっしょに売ってもらって財をなす。
 それを得た財を民に貸し付けて、返せない者には黒田家のために働けと言って家臣にする。
 <合理性>と言ってもいい。
・武士の精神
 父・職隆(柴田恭兵)から受け継いだもの。
 職隆は赤松家から裏切りを誘われてもきっぱりと断り、<義>に生きる。
 現在の小寺家よりは赤松家の方が将来がありそうなので、
 官兵衛の祖父・重隆などは赤松家に乗り換えることを進めるが、考えを曲げない。
 <合理性>とは反対の精神。
・母親から受け継いだもの
 敵地に薬を獲りに行き、皆に迷惑を掛けたことについて母親は
 「嫡男の自覚を持て」「覚悟を持て」と官兵衛を叱る。
・策略
 座敷牢に閉じ込められた時、窓から逃げたと思わせて、脱出した。
・応用力
 野武士に指図していたのが吉田であることがわかっていたのにその場で言わなかった官兵衛。
 その理由は、あの場で言えば官兵衛も職隆も斬られていたかもしれないから。
 そう考えた背景には、『三略』に曰く「謀は密なるをもってよしとす」。
 官兵衛は学問をしっかり現実に応用できるのだ。
・頭の良さ
 桶狭間の合戦で、首を取った者より今川義元の居場所を知らせた者を評価した信長のことを「実に面白い」。
 子供でありながら、すでに官兵衛は信長の思考や発想を理解している。すでに信長レベルにいる。


 というわけで、安定の脚本でしたね。
 さまざまなエピソードを重ねながら、無理なく、官兵衛の人物と彼を取り巻く状況を描いている。

 この作品、おそらく破綻はないでしょうね。
 しかし、視聴者というのはぜいたくなもので、もう少し作家の色を出して、とんがってほしいとも思ってしまう。



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2 コメント

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安心感 (TEPO)
2014-01-06 21:03:23
コウジさん、あけましておめでとうございます。

>安定の脚本でしたね。

おっしゃる通り、久しぶりに安心感の持てる大河だと感じました。
子役時代の主人公が叱られる場面と手柄を立てる場面との両方が描かれていた点もバランスが良かったように思います。

また、伏線が非常に分かりやすい点も一種の安心感につながっています。
咳き込む病弱そうな母上……やはり幼い主人公を残して夭逝。
赤松(敵)領内竜神池の薬草が話題に……やはり万吉少年が取りに行って危い目に遭っている。
幼なじみと早くも「婚約」……やはりこれは「悲恋」でしょうね。ただし、これは次回以降のこと。
ネガティブな出来事も、これだけ分かりやすく暗示されていると、充分に覚悟して見ることができます。

一点だけ突っ込むとするならば……
野原で少女が無邪気に遊んでいる……と、次の瞬間突然そこが戦場となり、少女はあっけなく落命。
衝撃的な冒頭シーンは「冷酷なリアリズム」を主張しているように見えたのですが、小田原城に使者として赴いた官兵衛はあれだけの銃撃を受けたにもかかわらず一発も掠りすらしていない-小田原城の鉄砲隊は威嚇射的の名手揃いだったのでしょうか-のにはやや違和感を覚えました。
確かに (コウジ)
2014-01-07 08:19:19
TEPOさん

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

>伏線が非常に分かりやすい点も一種の安心感につながっています。
おっしゃりとおりですね。
ただ、ちょっと意地悪な見方をすれば、われわれ視聴者でもわかる伏線っていうのはプロとしてどうなのかとも思ってしまいますね。

小田原城の弾丸が当たらないことも。
「天地人」でも、神懸かりな上杉謙信が当たりませんでしたが、大河ドラマはこの描写が好きですよね。
「小田原城は内心、投降を望んでいて使者の自分を撃つことはない」と官兵衛が確信していたという後説が、将来なされるのなら納得ですが。

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