「関白を叱る」
★兼続(妻夫木聡)VS秀吉(笹野高史)
わりとあっけなかったですね。
世紀の大いくさと期待していたのですが。
黄金を積み上げる秀吉に兼続はひたすら沈黙。
策がない。言葉がない。
秀吉は兼続の<まっすぐな目>で説得されたと言っていたが、言葉で秀吉を「あっぱれ!」と言わせてほしかった。
目は口ほどにものを言う?
思えば昨年の「篤姫」でも様々な対決があったが、篤姫はすべて言葉で相手と親交を結んでいった。
意見の違う井伊直弼とも最後には言葉で分かり合えた。
昨年は<言葉>で今年は<目>。
秀吉を説得出来る言葉を兼続が言えなかったのは、脚本家さんの力量の差?
もっとも天下人に対する大名とはこの様なものだったのかもしれないが……。
★この様に中途半端な形で終わった兼続と秀吉の対決。
一方その後で描かれた秀吉と家康の対決は見所があった。
まさにタヌキの化かし合い。
これこそがお涼の嫌う「偽りばかり」の世界で、雪解け水の様なさわやかさの兼続と対照的に描きたかったものかもしれないが、家康との対決の方が迫力があったのは役者さんの力量の差?
そう言えば、この家康、秀吉の対決ではあと説明がなかった。
対決シーンだけですべてを語っていた。
一方、兼続、秀吉の対決はだらだらとあと説明がいっぱい。
「あの目には覚悟があった」「やりとりが楽しくなってしまったのじゃ」などなど。
対決シーンは対決シーンで完結してほしい。
あと説明がなければ理解されない対決というのはやはりイマイチ。
この辺が今回の不完全燃焼を物語っている様に思われる。
★この作品「天地人」はやはり面白くない。
3話にわたって積み上げてきた兼続、秀吉の対決、一番の見せ場がこれだから。
対決の後何が描かれたかと言うと、三成(小栗旬)や利休、お涼らとの別れ話。
初音(長澤まさみ)との別れは少しは感じるものがあったが、他はイマイチ。
利休との会談などはそれまでのふたりの関わりが描かれていないから、「なぜ?」「突然?」がつきまとう。
景勝(北村一輝)と兼続の主従の関係も今回の見せ場であっただろうが、「一国、領民、家、家臣を台なしにするほどのものか」という疑問が持たれる。
描き込みの浅さと「なぜ?」がつきまとう登場人物達の行動。
この辺が面白くない理由ではないか?
★兼続(妻夫木聡)VS秀吉(笹野高史)
わりとあっけなかったですね。
世紀の大いくさと期待していたのですが。
黄金を積み上げる秀吉に兼続はひたすら沈黙。
策がない。言葉がない。
秀吉は兼続の<まっすぐな目>で説得されたと言っていたが、言葉で秀吉を「あっぱれ!」と言わせてほしかった。
目は口ほどにものを言う?
思えば昨年の「篤姫」でも様々な対決があったが、篤姫はすべて言葉で相手と親交を結んでいった。
意見の違う井伊直弼とも最後には言葉で分かり合えた。
昨年は<言葉>で今年は<目>。
秀吉を説得出来る言葉を兼続が言えなかったのは、脚本家さんの力量の差?
もっとも天下人に対する大名とはこの様なものだったのかもしれないが……。
★この様に中途半端な形で終わった兼続と秀吉の対決。
一方その後で描かれた秀吉と家康の対決は見所があった。
まさにタヌキの化かし合い。
これこそがお涼の嫌う「偽りばかり」の世界で、雪解け水の様なさわやかさの兼続と対照的に描きたかったものかもしれないが、家康との対決の方が迫力があったのは役者さんの力量の差?
そう言えば、この家康、秀吉の対決ではあと説明がなかった。
対決シーンだけですべてを語っていた。
一方、兼続、秀吉の対決はだらだらとあと説明がいっぱい。
「あの目には覚悟があった」「やりとりが楽しくなってしまったのじゃ」などなど。
対決シーンは対決シーンで完結してほしい。
あと説明がなければ理解されない対決というのはやはりイマイチ。
この辺が今回の不完全燃焼を物語っている様に思われる。
★この作品「天地人」はやはり面白くない。
3話にわたって積み上げてきた兼続、秀吉の対決、一番の見せ場がこれだから。
対決の後何が描かれたかと言うと、三成(小栗旬)や利休、お涼らとの別れ話。
初音(長澤まさみ)との別れは少しは感じるものがあったが、他はイマイチ。
利休との会談などはそれまでのふたりの関わりが描かれていないから、「なぜ?」「突然?」がつきまとう。
景勝(北村一輝)と兼続の主従の関係も今回の見せ場であっただろうが、「一国、領民、家、家臣を台なしにするほどのものか」という疑問が持たれる。
描き込みの浅さと「なぜ?」がつきまとう登場人物達の行動。
この辺が面白くない理由ではないか?
>対決シーンは対決シーンで完結してほしい。
>あと説明がなければ理解されない対決というのはやはりイマイチ。
このシーンは第一回冒頭で予告されたシーンであり、本作の山場だと思いきや、肩すかしでしたね。第一回の予告編の方がまだ内容があったような記憶があります。「本番」である以上、少なくとも秀吉が兼続の首筋に刃を突きつけた後どうなったか位は映像で描くべきでしょう。
他ブログでは「うんざりだ」との語調のもとで「兼続マンセー」という言葉がよく使われています。先週からの続きになりますが、結局兼続の「優秀さ」をドラマで描くことができないため、周囲の人間に「説明」させるからでしょう。結果「こんな駄目な奴を何故皆して持ち上げるのだ」という反応に結びついてしまいます。素人である私ですら「脚本家の力量」を感じざるを得ません。
あと、本作ではろくにフォローもせずに平気で兼続にマイナス材料を与え続けていますね。視聴者は主人公には無条件で肩入れしてくれる、と素朴に信じ切っているかのように。ざっと挙げただけでも、(1)初陣で敵兵を斬ることができなかった。(2)妙椿尼の偽証に与した。(3)御館の乱初期に景虎を怒らせて本当の敵に廻し遠山のお手伝いをした。(4)魚津城を犠牲にしてまでの対森長可軍電撃戦は不発に終わった。まるで兼続の半生は失敗の連続のように見えます。
特に(1)は、現代人の平和主義的な価値観から見ればプラス材料かもしれませんが、戦国武士としては決定的な不全感をもたらすエピソードです。現在にいたるまで兼続がこの弱点を克服し得たのか明示されていない(結局「人斬り」は仲間や部下の兵士任せかも?)ので、「文<武>両道のオールマイティ武将」と言われてもピンときません。
いつもありがとうございます。
挙げられていた兼続の4つのマイナス。
おっしゃるとおりです。
兼続の優秀さを他人に語らせているというのもそのとおりです。
優秀さは行動で示してほしいですよね。
次回は与七話で、その後は跡継ぎ話でしょうか?
かくなる上はこういう小さなエピソードで兼続の魅力をみせてほしいですね。