平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

官僚たちの夏 第2話

2009年07月14日 | 職業ドラマ
 今回はテレビ。

★2009年の現在からふり返ると、風越(佐藤浩市)がこだわったことはすべて現在の日本のためになっていますね。
 自動車、テレビ……今では日本の重要な輸出商品。
 もし自動車やテレビの開発をあきらめて輸入に頼っていたら、現在のTOYOTAやSONYはなかった。
 コンピュターだってそう。
 国産コンピュターはなくてIBMなどのコンピュターを使うことに。
 あるいは任天堂のファミコンは誕生せず、現在のゲーム業界はなかったかもしれない。
 
 官僚がいい仕事をしています。

 また官僚の要求に応える企業も。
 リスクがあるかもしれないが、一歩踏み出して挑戦してみる。
 官僚達の信念と情熱が企業にも火をつける。
 この情熱と一歩踏み出すことでこの国は経済成長してきた。

 では現在は……?
 この作品を見て現在に目を転じることで、今の日本に必要なことが見えてくる。

★テレビの普及にこんな政治的対立、葛藤があったとは知らなかったですね。

 今回はまわりのすべてが風越に敵対する。
 まずは家電業界。
 <低価格の国産テレビを作るには合併して協力し合わなければならない>という風越の政策に業界は反発。
 そしてアメリカ、政治家、テレビ局、大蔵省。
 政治家と大蔵省はテレビを輸入してほしいアメリカの圧力を受けて、通産省(=風越)にテレビの輸入規制撤廃を要求する。
 テレビ局は早くテレビを普及させて利益をあげたいから、いつになるかわからない国産テレビの開発よりもアメリカのテレビを輸入・販売を主張する。
 それらに対し風越は「テレビは自分の国で作られなければならない」という信念を曲げない。
 国内需要だけでなくテレビは日本の重要な輸出商品になると信じているから。

 対立し絡み合うそれぞれの利害・思惑。
 実にハードで見事なドラマになっています。
 また官僚、政治家、企業の関係図式を学習することが出来る。

 これに比べて現在の他のドラマは小さい世界ですね。
 ほとんどが学校、会社、家族の世界。
 会社や家族にドラマがないとは言わないが、たまにはこの様な大きな世界のドラマをみたい。
 大きな世界から会社や家族を見れば新しいものが見えてくるかも。
 あるいはフェミニストの方に怒られるかもしれないが、<オトコの生き方>みたいなものも。

 大河ドラマがホームドラマになってしまった今、「官僚たちの夏」みたいなドラマは貴重だ。

※追記
 今回はふたつのキイワードがあった。
 <一歩踏み出す>と<一歩も引かない>。
 <一歩踏み出す>はコンピューター開発に取り組む企業トップの言葉。
 <一歩も引かない>は与党幹事長・池内(北大路欣也)から圧力をかけられた時の風越の言葉。
 <一歩踏み出す>と<一歩も引かない>は人生を生きる上で重要な言葉かもしれません。

※追記
 木村拓哉さんの総理大臣ドラマ「CHANGE」。
 あれは自分探しと恋愛のドラマでした。
 総理大臣を扱っていても小さな世界のドラマ。
 だからイマイチ。

※追記
 東京タワーが半分建っている時代。
 テレビを近所でいっしょに見て。真空管テレビでなかなかテレビがつかなくて。
 「三丁目の夕日」の世界を政治・企業の側から見るとこうなるんですね。






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4 コメント

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Unknown (タルタル)
2009-07-14 14:12:45
はじめまして。
TBありがとうございます。

官僚たちの夏、見ごたえがあるものに仕上がっていますね。いろいろ知ることができるという点もあり、かつドラマとして面白いものになっていて楽しみにみています。
TBSさんあたりはずれが大きいですが、昨今のドラマの中では、この感じはまた新鮮な感じがしています。

これをみていると、戦後の日本の成長の過程で官僚がどういう役割をはたしてきたかよくわかりました。

はじめまして (コウジ)
2009-07-14 19:48:39
タルタルさん

はじめまして
僕も久々に見応えのあるドラマだと思いました。

同じTBSで「華麗なる一族」がありましたが、あれは父と子のドラマでしたからね。

大きな時代の流れの中で社会と戦う人間。
こういう主人公を見たかった。
今後が楽しみです。

大河よりこっち (Nolly Chang)
2009-07-14 21:06:14
こんばんは。

私も大河より「官僚たちの夏」のほうが楽しみになってきました。自動車、テレビときて、来週は繊維業界のようですね。
コウジさんの過去記事「国立メディアセンターを考える」も読みましたが、風越のような官僚がいて、本気で日本のアニメやマンガなどのコンテンツビジネスを国策として守ったり発展させようとしてるのか、考えてしまいます。

大河ドラマ (コウジ)
2009-07-15 09:54:36
Nolly Changさん

いつもありがとうございます。
僕も同意見です。
大河ドラマって大きな時代の流れの中で個人がどう戦ったかを描くものだと思うんですよね。
その点、風越は信念と理想を持って戦っている。
一方、今年の大河はどうかと言えば、時代の中でふらふらしてる。
最近、兼続もマシになってきましたが、まだ軽く見えてしまうのは妻夫木さんの演技ゆえでしょうか?

それと「篤姫」で家定をやった堺雅人さんはいい味出してますね。
堺さんが出るとドラマに奥行きがでますね。

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