平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

家政婦のミタ 最終回~満月が象徴するもの

2011年12月22日 | ホームドラマ
 劇中、何度か<月>が出て来る。
 この月が象徴するものは何だろう?
 おそらくは三田さん(松島菜々子)。

 月は荒涼としている。生命がいない。自分では輝けない。
 それは心が死んでしまった三田自身でもある。
 だが、一方で月は太陽の光を受けて、夜に人々をやさしく照らす。
 この場合、太陽の光とは阿須田家の人々。あるいは心がイキイキと動いて生きている人間。
 三田は、生きて、悩み苦しんでいる人達の光を受けて輝き、これら苦しんでいる人たちを明るく照らすのだ。
 まさに月のように。

 この作品には、その他にもたくさんの象徴がある。
 <北極星>もそう。
 劇中で具体的に語られていたが、これは<家>の象徴。
 いつも動かずにあって、どんなに迷っていてもここに戻ってくれば、自分を見出せる場所。救われる場所。
 上手い象徴表現だ。

 希衣の<石>もそう。
 これは家族ひとりひとりの象徴。
 この石の出入りが離れたり元に戻ったりする家族を表し、上手い小道具にもなっている。

 登場人物たちの名前も全部意味がある。
 結、翔、海斗、希衣……。
 子供たちの名前には、家族を<結ぶ>とか、家族に何かがあったときは<翔けつける>とか<解答を出す>とか、家族の扉を開く<鍵(キイ)>になるとかの意味があった。

 三田灯の<灯>も、周囲の人々に灯りをともすという意味が込められているのだろう。
 <三田>にも意味が込められているというのは意外だった。
 三田=サンタ=サンタクロース。
 少しこじつけの感じもするが、12/25が誕生日であること、灯がキャンドルを連想させることなども含めて、<三田灯>という名前にはどこか<クリスマス>の雰囲気。

 <うらら>という名前もなかなか深い。
 辞書に拠ると
 ①空が明るく晴れて、日がのどかに照っているさま。
 ②心にわだかまりがなく、晴れ晴れと明るいさま。とある。
 これはまさに、うららちゃん(相武紗季)そのもの。
 今回の最終回で、どちらをお母さんにするかで三田と対立したように、うららは三田と正反対の、対照的なキャラクターだった。
 うららは、すべてが完璧な三田と違って、アバウトで失敗ばかり。
 しかし、三田が持っていないものをすべて持っている。
 それは三田のこのせりふに象徴されている。
 「『私がなんとかするから』『人を憎むより、好きになって欲しい』『大丈夫だよ。ハートでぶつかっていけば』。今まであなたが言ってきたことは全部正しいんです。ただ伝え方が間違っているだけです。今までのようにあなたがババを引いてあの家族にふりかかる災いをすべてはね返してください。そして最後には、いつもあなたの笑顔でみんなを包んでください。あなたは私のようになっては、絶対ダメです」
 三田が<月>なら、うららは<太陽>なのだ。

 このようにさまざまな<象徴>に溢れている「家政婦のミタ」。
 内容もそうですが、登場人物の名前など、実によく作り込まれていることも大ヒットの要因かもしれませんね。


※追記
 「わたしはこれからも夫と息子を死なせた十字架を背負っていきます。しかし、皆さんのおかげで取り戻すことの出来た小さな灯りとともに生きていこうと思います」
 三田さんの十字架は消えてなくなることはないんですね。
 安易な解決にしなかったことに好感を持ちます。

※追記
 「奇跡とは普通に考えれば絶対起きない出来事が、そうなって欲しいと願う人間の強い意志で起きる出来事です。自分には無理だと諦めている人には絶対に起きません」 
 隣のおばさんに三田が言った言葉。
 この前に、恵一(長谷川博己)もこう言っている。
 「大丈夫ですよ。僕のような最低の父親でも、この子たちを取り戻すことができたんですから」
 ダメ男だった恵一も<自分の言葉>を取り戻すことができたんですね。
 しかも三田が口を開こうとした瞬間に、恵一は言った。
 三田さんはこのことで「阿須田家はもう大丈夫だ」と思ったのでしょうね。

※追記
 最終回の平均視聴率は40・0%(関東地区)。
 同日までの今年のテレビ番組の視聴率では最高。
 連続ドラマで視聴率が40%台になったのは、2000年3月に放送されたTBS系「ビューティフルライフ」の最終回(41・3%、関東地区)以来11年ぶり。
 瞬間最高視聴率は主人公が派遣先の家族と別れるクライマックスの42・8%。

 すごいですね。
 冒険をしない安全な内容(言葉を換えれば、ありきたり)、豪華な役者さんを揃えればOKと考えているテレビ関係者には、学んでほしい所です。


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6 コメント

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今年最高の数字でしょうね (megumi)
2011-12-22 15:50:02
コウジさん こんにちは

本当にすごい数字を出しましたね
「ビューティフルライフ」も「家政婦のミタ」も
ヒロインが苦手な女優なので見ていませんが
たくさんの人の指示を得たということは
内容も良かったのでしょうね

>冒険をしない安全な内容(言葉を換えれば、ありきたり)、豪華な役者さんを揃えればOKと考えているテレビ関係者には、学んでほしい所です。

「大地の子」は 当時無名だった上川隆也さんを主演に据えたことで成功したと思います
もちろん 脇はがっちりベテランで固めていましたが 陸一心が上川さんだったからこそ 残留孤児らしく見えましたし あのドラマが成功したと思います 「ソウル」も然りです
名も無き人たちの辛苦を描く時 メジャーで無い人が演じると良い結果をもたらすようですね
(それだけの演技力は必要とされますが)

三田さんの "氷の面"が割れた! 笑顔を出した!! (zebra)
2011-12-22 20:53:03
最終回でしたね。

なぜ、三田さんが 母親訳を引き受けたのか・・・
それは いままでも そうだったのですが、 三田さん 常識では 絶対 家政婦の域を外れる業務命令ばっかり やってたじゃないですか。

 それを やることによって その弊害が なにが起きるか 阿須田家の人々に 教えたかったのですよ(・へ・)

 ましてや、母親役・・・そりゃあ~ ムリもムリ!
家族の域に踏み込んではいけないのに 踏み込ませるから 家政婦ではなくなる上に 子どもたちにムリな事もでてしまう・・・

 が、クリスマスの夕食で お父さんが
「笑って くれませんか・・・?」  

 あれだけ 三田さんが「ムリです」と言ってたことを やらせるのかよぉ~って

 三田さん「承知しました」・・・え?え? エエ~~~!!!(゜口゜)

 声を大にして いいたい

三田さんの "氷の面"が割れた(゜▽゜)! 笑顔を出した(^∀^)!!

 三田さんに、なにか欲しいプレゼントは ありますか?と聞くと "私の石がほしい・・・"
 その場では きいちゃんは 石を渡すことが何を意味するかわかっているので 泣いてましたね。

 でも・・・渡さないと ダメだよね(^~^)

だって・・・渡さないと 阿須田家に来た意味がないんだもん・・・  バスを停めて 三田さんに石を渡すきいちゃん。  泣けた!ここも重要な場面だ。  三田さんが阿須田家に受け入れてもらえて 救われたんだな~


 最後に  再び 閑散とした一軒家に来た 三田さん その家の家族とは どうなるのかなぁ~~
 「かつて、私は 心が死んだように生きていましたが とある家族に家政婦として招かれたときにそこの家族に心のふれあいを 私に 取り戻させてくれました」 

 新たに家政婦として訪れた一家に そう話すと思うなぁ~

無名の役者さん (コウジ)
2011-12-23 09:28:51
megumiさん

いつもありがとうございます。
未見ですが、「大地の子」の上川さんはそうだったんですか。

ドラマや映画を観るとき、無名でも光っている役者さんを探すという楽しみがありますよね。

恵一役の長谷川博己さんだって、僕は「鈴木先生」という作品で、いい味を出す役者さんだなと思っていましたし。
ドラマ製作の方は、企画だけでなく、どんどん新しい役者さんを起用してほしいものです。

三田役の松島菜々子さんは、今までの松島さんが演じてきた役柄を完全否定して、視聴者を見事に裏切ったことが成功でしょうね。

そう言えば、先日何気なくテレビをつけて「メリーは外泊中」を見ていたら、メリーのお父さん役?を「ソウル1945」の木村警視、パク・チャンジュ役の役者さんが演じていました。

おおっ! と思いましたが、こういう発見があるのも楽しいですよね。

三田さんの笑顔 (コウジ)
2011-12-23 09:37:37
zebraさん

コメントありがとうございます。

三田さんの笑顔、ついに出ましたね。
庭で阿須田家の人たちが変顔をしてふり返った時あたりから三田さんの顔が緩んだような気がしたのですが、錯覚でしょうか?

いずれにしても「笑うか、笑わないか」で日本中の話題が集まるというのはすごいですね。
そして三田さんの笑顔もよかった。
返事は相変わらず「承知しました」でしたけど。(笑)

>「かつて、私は 心が死んだように生きていましたが、とある家族に家政婦として招かれたときにそこの家族に心のふれあいを私に取り戻させてくれました」 
 新たに家政婦として訪れた一家にそう話すと思うなぁ~

というのは、ラストで三田さんが<希衣の石>を握りしめたことで暗示していますね。
言葉に出しては言わないでしょうが、きっと新しい家でも、ふれあいを取り戻すために行動するんでしょうね。
それが三田さんにとっては、亡くなった夫と子に対する償いなのかもしれません。

余談に次ぐ余談 (megumi)
2011-12-23 11:33:28
コウジさん おはようございます

「大地の子」の陸一心役は
郷ひろみか本木雅弘にしてほしいという要望が作者からあったそうですが
敢えて 当時は無名の上川隆也さんに決まったと覚えています
上川さんは 丸暗記で中国語の台詞をにこなしたそうです
中国人スタッフも驚くほど完璧な発音だったそうですよ
『チャンスをものにする努力』って大切ですよね

余談ですが 一心の養父役を演じた中国の名優・朱旭さんが主演の映画『變臉』は地味ですが素晴らしい作品です
未見でしたら お勧めします

パク・チャンジュ役の俳優さんは ソウルでは憎々しいですは ほかのドラマではバカみたいにお人好しでほのぼのした誠実な役ばかりです
誰からも愛され頼られるキャラが多いです

反対に「冬ソナ」のサンヒョク父は 
ものすごく卑怯で狡猾な悪役ばかり演じていてブッ殺したくなりますよ(笑)

またまた 話がミタから離れてしまいました
ミタを見て無い私が お邪魔するのがいけないんですけどね・・・
無色透明 (コウジ)
2011-12-24 08:45:00
megumiさん

上川さんの中国語は完璧だったんですか。
こうした努力が、今の上川さんに繋がっているんですね。

原作の「大地の子」は未読で、ドラマも見ていないのですが、郷ひろみさん、本木雅弘さんという色のついている方よりは、無色透明な上川さんでよかったような気がしますね。
郷さんだとどうしても<歌手>というイメージを抱いてしまいますし、本木さんだと他の作品がチラついてしまう。
原作者の意向をはね飛ばして、敢えて上川さんを起用した製作スタッフは立派だと思います。

「ソウル」のパク・チャンジュの俳優さん、「冬ソナ」のサンヒョク父の俳優さん。
いずれも良い役、悪役を演じ分けることが出来るんですね。
いろいろな顔を表現できる役者さんって素敵です。
それに
>ブッ殺したくなりますよ(笑)
という演技が出来る所もすごい!

余談、これからもよろしくお願いします!

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