平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

青天を衝け 第13回「栄一、京の都へ」~おバカで軽い栄一の「攘夷」

2021年05月11日 | 大河ドラマ・時代劇
 栄一(吉沢亮)と喜作(高良健吾)の珍道中。

 ふたりの「攘夷」はおバカで軽い。
 なんちゃって攘夷だ。
 京に行くのに宿敵・徳川の平岡円四郎(堤真一)の力を借りる。
 宿敵・新選組のことも知らない。
 挙げ句の果てに父親からもらったお金を使い果たして借金!
 彼らに攘夷の志士が持つ悲壮感や狂気はない。

 でも、これでいいと思うんですよね。
「過度の思い込み」や「熱狂」や「悲憤慷慨」は道を誤らせる。
 その象徴が今回の精神衰弱した長七郎(満島真之介)だ。

 柔らかく軽く、柳のように。
 堅くて重い大木は強風で倒れる。

 そして、この柔らかくて軽い姿勢が円四郎の家臣になる結果をもたらした。
「幕府を倒すことがお国のためになるのか、よく考えろ」
「どうだ? 俺の家臣になれ」
 こう円四郎に言われて栄一たちは家臣に。
 このあたりは坂本龍馬が勝麟太郎に出会って、簡単に攘夷を捨てたのと似ている。
 物事を判断する時は柔軟に。
 反対側の主張にも耳を傾けて、常に思考をアップデートしていく。

 それにしても、この栄一たちの行動は史実なのかな?
 あの頃、京に3ヶ月もいたら、すでに攘夷派が一掃されているのがわかるので、
 本当に攘夷をしたいのなら長州に向かっていると思うんだけど。
 おそらく史実の栄一はこの段階で平岡円四郎とかなり懇意だったのだろう。
 でなければ栄一たちはおバカ過ぎる。

 あと、もう一度攘夷について語ると、
 おそらく栄一たちは外国人に会ったこともなく、勝手に妄想を膨らませて「攘夷」を語っていたのだろう。
 先程、軽さは大切だと書いたが、安易な軽さは時に間違いも犯す。


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