平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

翔んで埼玉~上級国民、自虐、2.5次元……この作品には現代社会の隠喩がいっぱい!

2020年02月09日 | 邦画
『翔んで埼玉』を見た。
 ツイッターでは53万リツィートのトレンド入り。

 権力者と抑圧された者の闘いの物語である。
 革命と連帯の物語でもある。
 チェ・ゲバラを始めとして、世界史ではこうした闘いが繰り広げられてきたのだが、
 これを『東京と埼玉の対立図式』に当てはめるとナンセンスな物語になる(笑)
 この別次元に飛躍する面白さ!

 自虐の物語でもある。
 埼玉をディスり、千葉をディスり、茨城をディスって笑いにする。
 でも、自分を客観視して笑い飛ばすのって素敵なこと。
 高度な知的笑いでもある。
 一方、現在の日本のテレビや雑誌を見ると、『日本すごい!』が高視聴率を取り、売れている。
 僕は、日本を客観視して笑いにするくらいの方が大人の態度のような気がするけどなあ。
 昔のテレビには『ここが変だよ、日本人』といった番組があった。
『日本すごい』ばかりでは、どこかこそばゆい。
 自分を客観視して笑い飛ばす余裕が現代の日本にはなくなってしまったのか?

『翔んで埼玉』には、こうした時代の隠喩が盛り込まれている。
 ネットには『上級国民』という言葉があるけれど、今作はまさに上級国民との闘い。
 下級国民は互いにいがみ合ったり、上級国民に取り入ったり、ゲリラとして闘ったり、さまざまな形で現状を生き抜こうとしている。
 これはまさに現代日本の姿ではないか?

 あとは2.5次元。
 かつら、ウィッグ、コスプレのような衣装。
 僕はまだこれに違和感を抱いてしまうんだけど、若い人には抵抗がないようだ。
 みんな、フツーに受け入れている。
 完全に2次元が3次元に侵食して来てますね。
 でもまあ、考えてみれば、時代劇もかつらとコスプレの世界、2.5次元がフツーになってもおかしくない。

『翔んで埼玉』は現代を反映した作品だった。


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