平成エンタメ研究所

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天地人 第13回「潜入!武田の陣」

2009年03月30日 | 大河ドラマ・時代劇
 第13回「潜入!武田の陣」

 今回は兼続(妻夫木聡)のもうひとつの面を描いた。
 それは現実主義。
 領土を譲渡する代わりに武田と盟約を結ぶか、上杉武士としての誇りに生きるか?
 武田に頭を下げ盟約を結ぶことは誇りを捨てること。
 難しい選択だ。

 我々の現実でもこの様なことはありますよね。
 嫌な取引先に頭を下げて仕事をもらうか。頭を下げずにプライドというお金にならないものを取るか。

 そして景勝(北村一輝)の決断はプライドを捨て現実的に生きること。
 その決断のベースには『越後の地を守る』という思いがある。『生き残る』という思いがある。

 そうですね、僕はこの考え方は好きですね。
 理想に生きても死んでしまったら仕方がない。
 地を這ってでも生きる。そういう生き方は好きです。

 もっとも景勝陣営にはこれに異を唱える者もいる様です。
 主に中高年のお年寄りたち。
 仕方がないのですが彼らは頭が固くなっているんですね。現実に柔軟に対応が出来ない。
 老い先短く自分の人生が見えているからかっこよく死ぬことを願うという面もある。
 しかし景勝ら若者たちは……。
 未来があるから簡単には命を捨てられない。
 プライドを含めて持っているものが少ないから、命以外のものは簡単に捨てられる。
 失ってもがんばれば取り戻せる可能性が若者にはある。
 これがいつの世にもある若者と年寄りの対立。
 だから若者しか世の中を変える力はないのです。
 若者よ、立ち上がれ!

 話がそれてしまいましたが、兼続の若い提案に柔軟に対応した武田の高坂弾正(大出俊)はさすがですね。
 柔らかい。
 前回の描写では若い勝頼の方が誇りをもって死ぬことを考えていた。

 物語の構造としては初音(長澤まさみ)の言葉がキイワードになっていましたね。
 「体面を考えて誇りを取るか、なりふりかまわず実を取るか」
 この言葉が兼続の行動含めて今回の物語の対立図式になっていました。

 それにしても初音……今回はドレス。
 男性視聴者としては<着せ替え人形>の長澤まさみさんが見られていいのですが。

 それとお船(常盤貴子)。
 夜、屋敷の高い所から兼続と会話。
 これは「ロミオとジュリエット」?
 
※追記
 そう言えば一昨年の「風林火山」でも勘助が最終回で言ってしましたね。
 なぜ戦うのかと聞かれて「愛する人を守るため。生き残るため」と。
 『守るため、生き残るため』は大河ドラマの主人公の基本的な考え方の様です。



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4 コメント

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気の毒な信綱 (TEPO)
2009-03-30 17:34:57
「主人公兼続」は今回も順調。今回よかったと思うのは高坂弾正の台詞ですが、最後の「謙信公はよき若者を育てられた」のみならず、その前の「若いに似合わず痛いところを突きおるの」も加えたいところ。おっしゃる通り今回のテーマは「世代交代」ということだと思います。

お船の婿なのでそれほどの歳ではない筈ですが、信綱の立場も中高年組。しかし彼は好人物だと思います。お船との仲に関しても彼に落ち度はありません。前回怒りに任せて「そなたの心が儂に向いておらずとも……そなたの務めは儂の子を産むことじゃ」などと口にしながらその晩閨に現れなかったのは、彼が躯だけ抱くことの虚しさを知る精神性を有している徴。その後寄せ手の景虎勢相手に奮戦したのも「男の証」を示そうとしたいじらしさを感じます。
お船とて、心の底で兼続を慕ってはいても「不義密通」の事実はありません。しかし信綱存命中は「秘密の同志」なるが故に兼続とは密会まがいの形で接触し続けることになるのでしょう。

先週の予告編で信綱がお船に「兼続が心配か?」と問いつめていたので、また波乱があるのかと思いましたが、今回はお船が自重したので無事でした。

お船と信綱の関係は
>ドラマとしては絡まれば絡まるほど面白く
なるとは思いますが、私のような気の弱い者にはあまり心臓によくありません。
恋愛ドラマ (コウジ)
2009-03-30 19:38:50
TEPOさん

いつもありがとうございます。
お船に思い入れ十分ですね。
>私のような気の弱い者にはあまり心臓によくありません。
確かにこの作品は恋愛ドラマでなく大河ドラマなので恋愛パートの描き込み、突っ込みはこれくらいかもしれませんね。

兼続はだいぶ立派になってきましたね。
アバンタイトルでは19歳とのことでしたが、その年齢だとすると立派すぎる。
それにしても景勝の兼続に対する信頼、結びつきはすごい。
もしかしたら信長と森蘭丸の様な関係があったのかもしれませんね。
そんなことを想像させます。
この作品は兼続と景勝の恋愛ドラマなのかもしれません・笑
「風林火山」を思い出しながら (Nolly Chang)
2009-04-01 23:32:33
今回は一昨年の大河「風林火山」を思い出しながら観ました。高坂弾正は、田中幸太郎さんでしたっけ?甘やかでありながら聡明で柔らかいお顔の俳優さんが演じていたと思うのですが、すっかり歳をとったなぁと。そして、勘助が勝頼を跡目にするためにいろいろ布石をうっていたのが、結果的に武田家滅亡の危機を呼んだのね・・・由布姫と勘助はあの世でどう思うのか、などなど歴史の無常にひたっていました。
これも大河ドラマを見続ける醍醐味ですね。
風林火山 (コウジ)
2009-04-02 12:03:57
Nolly Changさん

いつもありがとうございます。
>由布姫と勘助はあの世でどう思うのか
僕も同じことを思いました。
結局、勘助が守ったものは何だったのか。
本当に諸行無常ですよね。

高坂弾正だって「風林火山」の時は勘助の弟子として後を託された存在。
それがあんなに歳をとってしまうとは。

「風林火山」→「天地人」
続編みたいないい形の繋がりですね。
そう考えると来年の「龍馬」は「功名が辻」の続編でしょうか?
龍馬たち郷士は長曾我部の遺臣(一領具足)で、敵対する土佐の山内容堂は一豊の子孫。
なかなか楽しみですね。

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