平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

いだてん 第25回 「時代は変わる」~口が韋駄天・田畑政治登場! バトンを渡され、嘉納治五郎の夢を政治が引き継ぐ!

2019年07月01日 | 大河ドラマ・時代劇
 第2部 田畑政治(阿部サダヲ)の登場である。

 四三(中村勘九郎)同様、田畑政治も破格でエネルギッシュな人だねえ。
「台風のような男」
「頭に口がついていかない男」
「口が韋駄天」
 政治みたいな人が時代や新しい価値観を開拓していく。
 こういうエネルギーに溢れた人っていいなあ、うらやましい。

 政治が開拓したのは『水泳』だった。
 朝日新聞の政治記者としてはイマイチ。
 普通選挙法のスクープでは字が汚くてはずされるし、新元号では『光文』を忘れてしまう(結果的には誤報にならなくて、よかったけど)。
 しかし、『水泳』に関してはズバ抜けていて、高橋是清(萩原健一)からオリンピックの遠征費用を引き出しちゃった!
 体協から独立して水練をつくり、東京帝大の地下に温水プールまでつくちゃった!
 すごい行動力だ。うらやましい。
 四三もそうだが、こんなふうにバカになれる人が物事を切り拓いていく。
 現在の日本にはこういう人、いないんじゃないかな。
 いたとしても大きなものに潰される。
 老朽化したものが立ちはだかり、道を塞ぐ。
 現在のJOCにも、こんなふうにスポーツやオリンピックを熱く語る人、いないよね。

 時代は、嘉納治五郎(役所広司)から田畑政治に移ったことも描かれた。
 治五郎はオリンピックの遠征資金を捻出できないで、自暴自棄。
「やめた! やめた! もうやっとられん!」
「原点に戻って個人の負担にするというのはどうかね?」
 政治が指摘したように、治五郎ではダメなのだ。
 ところが政治は高橋是清を口説き、いとも簡単にオリンピック遠征資金を捻出してしまった。
 サブタイトルどおり『時代は変わる』のである。

 最後のオチはわかりました!
 志ん生(森山未來)にサゲを言わせない(笑)
 前回は四三が走り抜けて言えなかったし、今回は政治が代わりに『火焔太鼓』のサゲ「おジャンになっちゃいますからね」を言う(笑)
 来るぞ、来るぞ、と思っていたら、やはりそのとおりになった。

 それにしても、この作劇のスピード感!
 速い展開、短いカット、くるくる変わるシーン!
 四三たちが走るように、ドラマも疾走している!

コメント (2)
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