佐々木広子(三輪ひとみ)という人物造型が面白い。
・近所に越してきた翻訳家
・子供好き
・元キャバクラ嬢
・円香(春木みさよ)の子供の母親?
・近所のママ友への高価な贈り物
・横領犯の殺害者
こんなにさまざまな顔を持っている。
そして、広子という人物を追究していくことで真相があきらかになる。
上手いミステリだと思いました。
前半の、他者を装ってアリバイ工作をするっていうのはミステリをある程度読んだ人なら簡単に見破ってしまうこと。
だが、『相棒』だから、さすがにそこに留まらなかった。
ママ友と広子の人間関係や横領事件を絡ませて、事件をより複雑にした。
犯行の動機が<勘違い>に拠るものだったというひねりは、『相棒』ならよくあることなので、「そう来たか」と思われた相棒ファンも多いはず。
これで一応、従来の『相棒』クォリティ。
だが、今回はそこに留まらなかった。
もうひとつ大どんでん返しがあった。
このどんでん返しについては、ネタバレになるので書きませんが、僕は結構、驚きました。
それにしても、人の思い込み、勘違いというのは怖ろしい。
広子が、自分の子供にプレゼントを与え、子供が生まれた年のシャンパンを贈ったことで、壮大な勘違いをしてしまう。
一方、勘違いされた広子の方も「あなたが誰だか知っているのよ」と言われて、自分の正体がバレたと勘違いしてしまう。
勘違いが勘違いを呼んで、二重の勘違い。
ラストの「何でわたしの正体がわかったんだろう?」というせりふは、どこかとぼけていて秀逸でした。
・近所に越してきた翻訳家
・子供好き
・元キャバクラ嬢
・円香(春木みさよ)の子供の母親?
・近所のママ友への高価な贈り物
・横領犯の殺害者
こんなにさまざまな顔を持っている。
そして、広子という人物を追究していくことで真相があきらかになる。
上手いミステリだと思いました。
前半の、他者を装ってアリバイ工作をするっていうのはミステリをある程度読んだ人なら簡単に見破ってしまうこと。
だが、『相棒』だから、さすがにそこに留まらなかった。
ママ友と広子の人間関係や横領事件を絡ませて、事件をより複雑にした。
犯行の動機が<勘違い>に拠るものだったというひねりは、『相棒』ならよくあることなので、「そう来たか」と思われた相棒ファンも多いはず。
これで一応、従来の『相棒』クォリティ。
だが、今回はそこに留まらなかった。
もうひとつ大どんでん返しがあった。
このどんでん返しについては、ネタバレになるので書きませんが、僕は結構、驚きました。
それにしても、人の思い込み、勘違いというのは怖ろしい。
広子が、自分の子供にプレゼントを与え、子供が生まれた年のシャンパンを贈ったことで、壮大な勘違いをしてしまう。
一方、勘違いされた広子の方も「あなたが誰だか知っているのよ」と言われて、自分の正体がバレたと勘違いしてしまう。
勘違いが勘違いを呼んで、二重の勘違い。
ラストの「何でわたしの正体がわかったんだろう?」というせりふは、どこかとぼけていて秀逸でした。