平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

朝霞公務員住宅建設~政府・官僚の言葉を疑え!

2011年10月04日 | 事件・出来事
 朝霞公務員住宅建設については、あやうくダマされる所だった。

 財務省の説明に拠れば、朝霞公務員住宅の建設費用は105億円。
 この朝霞の新築住宅に周辺の公務員住宅に住む国家公務員を入れ、空になった公務員住宅を115億から125億で売却。
 結果、10億から20億の収益を出す。(115~125億-105億=10億~20億)
 収益が出ていいことだと思っていたが、よく考えると、これを造らなければ105億円が浮く。
 その建設予定地を民間に売れば、さらにお金が入ってくる。
 この方が国庫に入る収入ははるかに多いし、合理的だ。
 今ある公務員住宅が老朽化して倒れそうで、どうしても新しい所が必要だというのなら、まだわかるが、そんな切実な声は聞こえてこない。

 現在、言われている公務員住宅の家賃も問題だ。
 公務員法の規定で、この公務員住宅の家賃の算定基準は、1平方メートルで500円と格安。
 朝霞の例をとってみると、ここでの普通の家賃相場は13万円。ところがこの算定基準で公務員住宅の家賃を算定すると3万円。
 実に10万円も安いことになる。
 つまり一般企業でいう住宅手当を10万円ももらっているということ。
 公務員の給料は安いと言われるが、この10万円を給料として考えれば、それなりの金額になるのではないか?

 民主党は事業仕分けで、朝霞の公務員住宅の建設凍結を決めた。
 「凍結、よくぞ決めた」とその当時は思ったが、今となっては<凍結>という言葉は<解凍して解除出来る>という意味であることがわかった。

 これらのことが示すように、政府や官僚は巧妙に人をダマす。
 朝霞の住宅を造れば15億~20億の利益が出るということのみを語り、造らなければ105億円が浮くことを語らない。
 公務員の給料が安いことのみを語り、その裏にある陰の住宅手当10万円のことは語らない。
 <凍結>という言葉は<いずれは解除する>ということで、<中止>とは違う。

 この国はまもなく1千兆の借金を抱える国になるのである。
 財政破綻してギリシャのようになるのである。
 人生を半分生きた我々はいいが、これでは子供達や若者がかわいそうだ。
 いい加減、無駄遣いをなくして、自分だけがよければいいという精神は改めて下さい。
 豊かな天下り老人は、自分が死んだ後の世代のことを考えて、持っているもの(既得権益)を率先して捨てて下さい。
 民主党は期待はずれ、というか完全に裏切り、詐欺。

 最後に感情的な事象をひとつ。
 江東区東雲にある公務員住宅。東京スカイツリーやレインボーブリッジが見える豪華な住まいとのこと。
 ここの家賃相場は3LDKで1ヶ月20~22万。
 ところが、公務員住宅は4万円!!


コメント
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