平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒 「髪を切られた女」

2009年02月26日 | 推理・サスペンスドラマ
 「髪を切られた女」

 犯人が複数というのは「相棒」でよくありますよね。
 タイトルは出て来ないのですが<政治家秘書たちの話><結婚式前のお祝いのために集まった友人たちの話>などなど。
 同じ複数犯でも今回の面白い所はそれぞれが犯行の役割分担をしている所。
 照明さんはライトで遺体を持ち込む姿が防犯カメラに映らないように偽装。
 美術さんは「汚し」の技術で日焼けしていない壁を偽装。
 犯行にそれぞれの能力、ノウハウが活かされている。

 しかし映画の分野ではプロの彼らも犯罪のプロにはかなわない。
 ナイフで切った髪とハサミで切った髪。
 髪切り犯を偽装して髪を切ったことから右京(水谷豊)さんに疑念を持たれてしまった。

 それにしても右京さんは細かい。
 先程の髪のことだけでなく、洗濯ネット、台本の書き方の微妙な違いなどが目に入ってしまう。
 なるほど右京さんと生活をする人は大変ですね。

 動機についてはこれも「相棒」らしい<職業動機もの>ですね。
 その職業でなければあり得ない動機。
 最近のエピソードではプロ棋士の話がそう。
 今回の動機は<映画を完成させたいという情熱>。
 それが川島組のスタッフを犯行に走らせた。
 右京さんには「あなたたちのしたことは殺人ではないとはいえ、死者を冒涜するものです」と叱られてしまいましたが、そのひたむきな想いはわかる。

 だからラストは感動的。
 流れる映画のエンディングテロップ。
 脚本で三村奈津子の名前があり、犯人の助監督さんたちの名前がある。
 われわれ観客はエンディングテロップを何となく見てしまいますが、エンディングテロップには様々なドラマがあり、スタッフの様々な想いが詰まっているんですね。
 これからはエンディングテロップもそんな想いで見るようにします。

※追記
 川島敏夫(秋野太作)監督は撮影の最中に居眠り。おまけに飲酒。
 これって中川大臣!?
 何とタイムリー!!

※追記
 川島監督の行きつけの飲み屋が新宿ゴールデン街の店というのも実に細かい人物設定。
 川島監督は寿司屋やバーに行く人ではなかったんですね。

※追記
 今回は映画の撮影の現場も実感。
 監督だけが撮るのではなく助監督に任せることもあるんですね。
 監督のカット割りの作業や現場でせりふの修正が出れば補助の台本を作ることも知った。


コメント (2)
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