平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

山おんな壁おんな

2007年07月06日 | 職業ドラマ
 物語は『山おんな・毬谷まりえ(深田恭子)』のHカップに『壁おんな・青柳恵美(伊東美咲)』らデパートの面々が翻弄させるというもの。

 この作品を見ているとドラマとは何かを考えさせられる。
 はっきり言って、この作品はドラマではない。
 何よりも葛藤対立がないのだ。
 あったとしても対立するのは、まりえの爆乳。(前番組「わたしたちの教科書」が扱った「いじめ」とは大きな違い)
 制作側はコンプレックスをテーマにしたいらしいが、コンプレックスの対象が爆乳では……?
 主人公が闘い、克服すべきものとしてはあまりにも弱い。
 人間の魅力は胸の大小ではないし、豊胸手術でも受けなければ克服できない問題だしね。
 これでこの物語の答えは出ている。
 それに実際、仕事の考え方などその他の点で、恵美はまりえより優れており胸のコンプレックスなど相殺、克服している。
 だからドラマになっていない。
 恵美とまりえが同年齢の同格で、ひとりの男を争うというぐらいなら、少しはドラマらしくなると思うが……。
 対立は『胸』ではなく、恵美とまりえの『人間』としての対立でなくてはならない。
 しかし、第1話を見る限り、対立はひたすら胸。第1話で起こった事件はバッグの渡し間違いだが、これも簡単にクリア。

 ドラマに何を求めるかは人それぞれだとは思うが、少なくともこの作品で共感や感動は望めないだろう。
 バラエティに近いコメディとして見たとしても、胸ネタだけで12話引っ張るのは至難の業だ。
 逆に引っ張れたらすごいけど……。

★追記
 館内放送「木曜クラブの皆さんは……」は不審者を告げる符帳。
 業界にはそれぞれノウハウがあるんですね。


 
コメント (2)
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