25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

考える材料

2018年12月09日 | 日記
 保水性をもつ塊をつくるのに、セメントと綿くずを混ぜる混和剤が要る。これには何度もトライして難儀した。綿くずと接着しなければならない。全体を多孔質にしなければならない。塊りのものが土と同様の成分、環境でなければならない。化学をやるのは初めてのことなので失敗し経験しながら実験の要領というものがわかってくる。最後の仕上げにph7にするのが難しい。ペンタイプPH計で最後は測る。
 綿くずも到着した。
 さて、いよいよ本格的と言わないまでも、必要材料は揃った。保水率は50%。一回の雨を想定して、一回水をやる。
 コメリに行って、どんなものを植えて実験しようかと、見て回る。砂漠の緑化を想像して、葡萄はどうか、と思う。葡萄ができるのなら、ワイン製造もできるようになる。牧草地を作れば羊、羊毛ができる。沙棘(サジー、sea berry)の種もまだ残っているので、これも蒔いてみようと思う。
 黄土高原では砂防堤には沙棘がよく、確実で、根は深くまで伸び、実がなってジュースもできる。山の斜面はスイッチグラスがよいと思う。ほぼ妄想の世界になっているが、4年前に実際砂漠のすごさを見ている。飛行機で種を蒔いてもほとんどが無駄骨に終わる。水の都合がつくところしか再開発できない。黄河に沿って農地はあった。しかし黄河から500メートルも離れればもう砂漠である。甘草の栽培を見た。ビニールハウスもあり、いろいろな苗を育てていた。といっても、このくらいの規模のハウスで対応できる緑化など知れたものだ。砂漠は広大過ぎる。一気にやるなら大土木工事だ。農村単位で土木工事を行う。個人単位ならコツコツとだ。

 あれこれと考えながらいるのだが、考えるには考えるだけの知識が要る。ぼくの粗雑で、少ない知識量ではまだ幾つもの壁が出てくるのだろう。

 そうそう、糠漬け作りも続いている。まだ大根菜は三宅商店にある。蓮台寺柿はもう店先にあるのだけで終わりだそうな。蜜柑の季節だ。旬のものと言えば、渡利の殻付き牡蛎。台風で湖の底も荒たらしく、今年は順調に出荷されている。この前食べたらぷっくりとして美味しかった。旬のものを食べると、必要な酵素がとれるということで、酵素を作り出し、使ってしまうだけの酵素を使い減らしたくないためには酵素を効率良く取る必要があるらしい。そういったことを考えなくても旬の時期に食べる食べ物は自然と旨い。