役員会で、高嶺の花専務の処分が決まった。正確には、人事政策委員会への答申を行いそこで決まる。
その内容が驚きだ。
まず、処分は、軽い順に、注意、けん責、減給、職務停止、降格、諭旨退職、懲戒退職、除名。
最高罰の除名とは、会社のあらゆる記録も消される。居なかった事にするという事だ。
この会社の未熟なのは、職務停止よりも降格の方がその処分内容が軽く思える事だ。
つまり、役員の場合降格されても理事待遇で、次期役員への登用もあるのだが、しかし職務停止は、あらゆる職務が禁止され
販売指導という営業現場の重要な行為が禁止される。担当部署の販売実績が落ちれば役員への再登用はない。
スモン石鹸は、この販売指導がとても重要だ。今は無くなったが、ついこの間まで、竹刀が現場に置かれて、ノルマが達成されるまで
その竹刀で殴られる。上司が、数字をツメル行為が無ければ販売目標は絶対出来ない。
げんこつも飛んだ。暴力は上司だけでなく先輩からも行われる。
数年前、販売実績を仲間でやり取りする「八百長事件」や、営業員による野球賭博事件が発覚した時、社内暴力も固く禁じられたが、
その後、現場が甘くなって出来ない営業マンが続出して、今でも暴力は黙認されている。
話を戻す。処分は、降格だった。専務から平役員にされる事になった。
役員会で、高嶺の花に弁明の時間を与えたが、黙ってレポート用紙10枚ほどの書面が提出された。
しゃべらないので説明はなく、全員で黙読したらしい。黙祷や黙礼はしたことあるが、会議で黙読は前代未聞だ。
その後回収された。
その内容は、極秘とされ未だに公表されていないが、その中身と処分の軽重について世論が割れた。
連日、ワイドショーが取り上げた。
そして、文春が、先ほどのレポートの内容を新年号でスクープした。
続く
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