アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

569 アチャコの京都日誌 新シリーズ京都100寺巡礼 ㉔ 三室戸寺

2019-03-13 08:23:08 | 日記

※ 昨夜は、痛飲した。尊敬する先輩達が京都検定1級合格を祝ってくれた。しかし、一部ブログ読者からは、毎日一か所紹介するのは、読むのもしんどいとのご指摘があった。一週間に1寺で良いのではないか?とご指導いただいたが、書く当方の苦労を労って頂いたと承り、特に立派な先輩だが、無視して頑張る事にする。

24番  三室戸寺

 

京都府宇治市莵道滋賀谷21

山号  明星山

宗派  本山修験宗別格本山

本尊  千手観音(秘仏)

開基  光仁天皇

 「三室戸寺」の画像検索結果


さらに南に向かう。京阪宇治線三室戸駅かJR宇治駅からさらに徒歩10分以上歩く。駅は(みむろど)寺は(みむろとじ)と読む。ここからはしばらく自家用車やタクシーの移動が便利だ。

参道は長い上り坂で10分以上歩くと、蓮の花咲く庭園の向こうに広大な本堂がある。三室は御室であり光仁天皇(桓武天皇父)勅願のお寺である。御本尊は千手観音でその胎内に蓮の花が転じて出来たと伝わる小さな観音像を納めてある。完全秘仏なのでお前立を拝む。お前立は2臂だが千手観音像という。本尊は秘仏の為文化財指定は受けていない。京都にはこのように秘仏の為文化庁の査察を拒んでいるが故に国宝級でもその指定を受けていない仏像所有のお寺は多い。また、阿弥陀堂は親鸞聖人の父日野有範の墓跡に建てられたもので阿弥陀三尊像の脇侍は三千院同様「大和座り」である。大和座りとは、正座でやや腰を浮かしているもので、衆生の願いにすぐ対応する為だと解釈されている。

参詣後は、「与楽園」という池泉回遊式庭園をゆっくり巡ることにする。季節ごとにシャクナゲ、アジサイ、ハス、そして秋は紅葉も鑑賞できる。蓮の季節には「はす酒を飲む会」が催される。その日は、蓮の葉に酒を注ぎ茎から飲むのである。美味いのだろうか?

さて、この寺は室町幕府滅亡になる有名な合戦の地である。織田信長に導かれ上洛を果たした足利義昭が裏切って、幕府復権を狙って仕掛けた合戦である。二条城で宣戦布告した時は、8000以上の兵力を持ち侮れない存在があったが、ここ三室戸寺や槙島の地に逃げて来た時は圧倒的な信長軍団の前に降伏し、その後瀬戸の鞆の浦に落ち延びたが、事実上この地で幕府は滅亡したのだ。

因みに、本堂前には「貴乃花・若乃花の運勝手形」がある。残念ながら現在はご利益には期待が持てない。

やはり庭園が見どころの名刹である。たっぷり時間がある時にまた伺いたい。

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