アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

793 あちゃこの京都日誌  綾戸国中神社

2021-01-21 16:29:33 | 日記

綾戸国中神社に初めて行って来た。重要な神社でありながら未踏の場であった。何が重要か?祇園祭はここの祭りなのだ。八坂神社じゃないのか?との声が聞こえる。正確にはここと八坂神社の2社の祭礼が祇園祭なのだ。

理由はこうだ。こちらは綾戸神社と国中神社の2社が統合したものだが、特に国中神社の御祭神は素戔嗚尊だ。いうまでもなく八坂神社の主祭神と同じである。しかも、和御魂(にぎみたま)である八坂に対して、国中は荒御魂(あらみたま)とされる。祭りの開催に荒ぶる神の許しが必須なのだ。従って、綾戸国中神社の氏地域から選ばれた稚児が、そのご神体を掲げて素戔嗚尊が鎮まる中御座を先導する。なお、綾戸国中神社稚児は、馬上のまま八坂神社境内に入ることが許されるという。高級公家にも許されない破格の待遇であることでも格の高さがうかがえる。

 

境内は狭く、我が家の庭と変わらない。(やや見栄を張った。)

手水の向こうは、東海道新幹線の高架が通る。

この為、社務所と神殿とは新幹線を挟んで分かれている。新幹線が通る以前は両社が並立していたらしい。まさに二つの神社を貫いてしまったのだ。よく、荒ぶる御霊が祟りをなさなかったことだ。

時を経て、現代のコロナ禍がそれか??クワバラ、クワバラ!

すると、横を可愛い女学生が境内を横切って行った。本殿に一瞥もせず通り過ぎる。自分の家への近道なのだろう。京都というのは、このように重要な神社でありながら地域にひっそりと存在をつなぐ場所が多い。

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