アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

605・606 アチャコの京都日誌 新シリーズ京都100寺巡礼  59 番 妙蓮寺 60番 本隆寺

2019-04-27 15:02:58 | 日記

第59番 妙蓮寺

京都市上京区寺之内通大宮東入る妙蓮寺前町875

宗派 法華宗

山号 卯木山

開基 柳屋仲興

本尊 十界曼荼羅

洛中法華21ケ寺

妙蓮寺の説明

第60番 本隆寺

京都市上京区智恵光院五辻上ル紋屋町330

宗派 法華宗

山号 慧光山

開基 日真

本尊 三宝尊

洛中法華21ケ寺

本隆寺 本堂.JPG

合併号

上京の西陣地区の法華宗寺院を二つ同時に紹介する。その前にちょっと脱線する。筆者の証券マンのデビューはこの辺りで飛び込みでスタートしている。飛び込みとはよく言った言葉で、まさに水中に死ぬ気で飛び込むような決心がいる。知らない家にアポントもなしに訪問するのだ。西陣地区は今でも織機の動く音が界隈に聞こえる地域だ。ガチャガチャと大きな音のする織屋さんの家では、チャイムを鳴らしても聞こえず一日中大声で「ごめん下さい。」と100件以上訪ね歩く。1000件に3軒ほどの確率で話を聞いてもらえる程度だ。当然、やる気は2日も持たない。一日サボって映画館に行った事もある。そして気候の良い日は、大寺院の境内や縁側で寝そべっていた。この辺りの寺院の本堂は出入り自由で、日当たりのいい高縁を昼寝の場所としていた。何宗かもどんな歴史を持った寺院かも知らず、今思えば罰当たりな事だった。

妙蓮寺は寺の内通りの堀川を西に入るとすぐに大きな山門が見える。「卯木山」と山号が書いてある。開基でその後も資金援助をして来た柳屋の屋号の「柳」を二文字に分解して「卯木山」とした。珍しい山号だ。同じ西陣地区でも西へ10分ほどの智恵光院通りに面して本隆寺がある。こちらの多くの建物は、江戸後半期の西陣焼きという大火事や天明の大火でも類焼を免れたので「焼けずの寺(不焼寺)」という。また境内には「千代野井戸」という名水がある。いずれも法華宗寺院の典型的な変遷を経て今日、この地域にあり、筆者の休憩場所になったのだ。因みにいずれの寺院も宗教法人として注文をもらう運用顧客に出来なかった事が悔やまれる。

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