アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

㊼ アチャコの京都日誌  再びの京都

2017-05-07 12:46:35 | 日記

 

㊼ アキレス腱つながった

 

 GWが終了し、孫や子供達が帰って行ったあとは、またまた療養生活に戻る。

週明けの金曜からリハビリが始まる。それまで京都日誌の本筋に戻る。

 

 粟生光明寺 西山浄土宗 総本山 開祖法然 創建熊谷直実

 

何度行っても良い寺だ。

 

このお寺には、大学時代に一番親しかった友人の墓がある。私が社会人1年生。彼は留年して、大学5年目の秋。就職が決まって仲間で飲み会があった。2次会での事。残念ながら私は、社会人でもあったので一軒目で帰った。その後事件が起こった。仲間の一人と口論になった。些細なことだ。若い時代にはありがちな人生論のようなものだったのだろう。帰り道、歩きながらも言い合いがあった。相手が、軽いノリで手を出した。もちろん悪意無く、ちょっと突いたくらいだったのだ。しかし、酒の酔いもあって、殴った方は意識より強くなった。殴られた方は、足元がついて来ず、真後ろに転倒した。たまたま後頭部を、パチンコ店のドア部分に強打した。即死だった。

 彼も彼の家族も、そして何より同じ仲間であった加害者自身の人生も崩壊させてしまった大事件だった。

死んだ彼は、生前「光明寺の甍に抱かれて眠りたい。」と、文章に残していた。望み通り永遠に、その地に眠る事となった。

 

阿弥陀堂

 

 京都西山の地にあるこのお寺は、法然上人が念仏三昧院として始めたものを、平家物語で有名な熊谷次郎直実が、出家の後開いた浄土宗のお寺だ。紅葉で有名だが、私はここの阿弥陀堂をおすすめする。

私は、友人の墓参りが目的なので山門を入ってすぐに墓地に向かうが、皆さんには正面の表参道(通称女坂)をまっすぐ上がり、正面が御影堂。その右側奥の阿弥陀堂をまず訪れて欲しい。拝観料などは関係なく自由に内部に出入りできる。靴を脱ぎ静かにマナーを守れば時間を気にせず、阿弥陀如来と一対一で過ごすのも良い。禅寺ではないが、瞑想して自分を振り返るのも良い。夏ならば開け放たれた堂内を通るさわやかな風に癒されえる。

まさに、「光明寺の甍に抱かれる。」瞬間だ。他に見どころは多い名刹だが、このお寺は普段多くの観光客が訪れることもないので、しばしここで時間を過ごす。

心の洗濯に訪れるのが私流だ。

 

 死んだ友人が生きていればどんな会話が出来ただろうか、しばし夢想して帰路についた。

 

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