お彼岸なので、お寺に 行った。
お彼岸でなくとも お盆でなくとも
お寺に参っていいのだが
思い出すことがあっても 出かけることは 少ない。
とても 曹洞宗の 信者とは 言えない。
せめて 今日は お釈迦様にまつわる話を書きましょう。
xxxxxxxxxxxxxxxxxxx
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響あり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理を顕はす
奢れる者久しからず ただ春の世の夢の如し
猛き人も遂には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ
xxxxxxxxx
平家物語の 冒頭の章である「祇園精舎」が好きだ。
覚えやすい文章である。
盛者になったことが ないが、
「覇者というものは 哀しいもの」だ と
貧しいものは 幸いなるかな、を
知ることが できた文章であった から かもしれない。
xxxxxxxxxxxx
「平家物語」を 学んだとき
「 沙羅双樹 」の木は 日本には ない、こと。
夏 椿 に 似ている、ことを 教わった。
前書きが 長くなった。 さて
夏椿
平成22年「禅の友」を めくっていたら
仏教のことば に
沙羅双樹 ~1本でも2本でも~
の記事を見つけた。
「双つの 沙羅の木」という 意味がある、と。
お釈迦さまが 亡くなったときに
足元と足下とに 2本の木が 生えていた、と言う。
xxxxxx
インドに行くことは できないから
せめて 写真でも 調べなくては、と 思っていた。
思いついたが 吉日。
(沙羅双樹)
これが 沙羅双樹 だという。
(夏椿)
夏椿の花とは 似ていない、なぁ。
(沙羅双樹)
葉っぱも ちがう なぁ。 なぜ?
さらに 調べた。
この花は インドの一番暑いころ。
4月から 5月に 咲く、と。
お釈迦さまの 入滅のとき 大木の 沙羅双樹は
一輪が 金色に 輝き
もう 一輪は 銀色に輝いた、と あった。
xxxxx
日本における「沙羅双樹」は ツバキ科落葉樹の
「ナツツバキ」のこと。
初夏に白いかれんな花をつける。
寿命は わずか1日。朝に咲き、夜には落ちる。
椿の仲間だから、花全体が そのまま落ちる。
この はかなさ が 「盛者必衰」を表わす、
と 考えられている。
と いうことも書かれてあったが、
姿が異なるのに、沙羅双樹と 夏椿が
イコールされている意味は 解らなかった。
以上。 2017・3月18日(土)