端と底を行き来するRPG

そのとき、きっと誰かの中心blog。
アーカイブにある作品は人事を尽くした盛者必衰の入れ替え制。

生まれ変わる約束

2008-12-06 14:10:23 | テキスト(よろず)
もしも、この世に神様なんてもんがいるなら。
お願いだ。
俺に、時間をください。


消える、俺は消える。
確かに最初から俺の存在なんて怪しいもんだったけれど。
いちゃいけない存在だけど。
だからって、急に消えるなんてあんまりだろ。
あんまり…だろ…。
消えたくないって、死にたくないって…。
やっと生きる意味を、生まれた意味を見つけたのに…。


気づいた、気づかされた。
確かに私はあの屋敷に暗殺者として乗り込んだ。
ターゲットではなかったから、飛ばした責任をとる形で彼に付き添った。
ただ、それだけのはずだったのに…。
今はそんな理由でないこと、そんな想いを抱くタイミングではないこと。
全部全部気付いている。
言われるまでもない。


「ティア」
「何?」
「生まれ変わりって信じる?」
「魂が同じでも、体が違う。体が同じでも、魂が違う。
 信じる価値はないわね」
「そ…そっか」
「ルーク」
「何?」
「…私が待ってるって言ったら信じる?」
「…信じるよ」
「じゃあ、約束」
「必ず…ティアのところへ」


帰るよ。

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リハビリ。
お勧めのお題あったら、教えてください。

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