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演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

07/09/16 「第2回 落語で聴く野球」~パ・リーグを愛する落語の会@グッドウィルドーム ~

2007-09-16 | 講談会・落語会
柳家小蝠…『掛け取り』
《南海時代からのホークスファン》

田辺一凜…『岩見重太郎 重太郎の出世』
《イーグルスファンの女流講釈師》

三笑亭可龍…『つる』
《落語界一のライオンズファン》


前回は平日のナイトゲーム前の開催ということで行けなかった『パ愛会@グ・ドーム』(グッドウィルドームって長いので、以下略…)
今回はデーゲーム前の開催に加え、近鉄ファンの一凜さんが出演!
これは寄席に行っているどころではありません!
朝起きて、早々にグ・ドームに向かいました
久しぶりのグ・ドームのため本来なら「西所沢」で乗り換えなきゃいけないのに、「所沢」で20分も電車を待つ大失態!!
来た電車に乗ったら、千葉ロッテの諸積兼司二軍バント兼外野守備走塁コーチの姿が!
「うわっ!モロさんだ!!」
モロさんは近鉄ファンの間でも人気者でしたから、一人車内で興奮してしまいました
指定席券(悩みましたが三塁側※)を購入し、球場に隣接する中華料理店『獅子』の入口で開場を待ちました。
※近鉄を応援していたファンのうち、今でもオリックスか東北楽天を応援しているという人は少なくとも私が知る限りはごく僅か。
ほとんどの人はどちらも応援せず、ただ単に「パリーグ好き」という人が多いようです。
そのため私も一塁側(西武)か三塁側(東北楽天)か迷いましたが、今さら一塁側に座るのもナンですから三塁側を選びました。

閑話休題、60人が定員の会場は開演時にはほぼ満席。
開口一番は小蝠さん。グレーの着物には南海ホークスの鷹の紋!
シブイ・・・シブすぎる・・・
エンジ色の袴は、今日に限って東北楽天側ということでしょうか?
「えっ!?この時期に“掛け取り”?」と思いましたが、大家さんを通常の方法で諦めさせた後は、パリーグファンの酒屋をパリーグ選手名を折り込んだ言い立てで帰し、盗塁好きの魚屋には『リー、リー、リー、ゴー!』で撃退してしまいました
選手名には定詰や具臺晟(ク・デソン)と言ったコアな名前がポンポン出て来ましたが、さすがにコアなファンばかりですから大ウケでした!

続いて一凜さん
こちらも東北楽天を意識してかエンジ色の着物に白い帯。帯に描かれた紅白の組み紐がキュートです
まずは東北楽天ファンではなく、近鉄のファンで今はオリックスと東北楽天を応援するパリーグファンと説明。
西武球場に観戦に来た時、西武の某選手の身体的特徴をヤジる近鉄ファンに閉口した話や、まだ観客が少なかった頃の様子をマクラに講談へ。
読み物自体は普通で、岩見重太郎が山中で迷って知り合った男に武術を3年習い、その後は馬鹿にする若侍を討ち破って出世するという一席。
「あまり野球に関係ないなぁ」と思っていたら、「岩見重太郎の出世がどれくらい凄いかというと『レフトスタンドの端で観戦している男が、ある日突然プロ野球の二軍監督になる』くらいの凄さ」という解説が入り、場内大爆笑
十分に会場を沸かせて可龍さんと交代です

今回は某スポーツ番組の取材が入っていたのですが、後ろにいたおじいさんへのインタビューを聞いていたら、
『ライオンズファンの“可楽”くんは高校時代からココで一緒に応援していて、“将来は落語家になる”と言っていたんで、今どき珍しい青年だなぁと思っていました』
おじいちゃん、まだ。・・・まだ、十代目じゃないからね・・・

噺は「つる」でしたが、“小鶴 誠”や“鶴岡 一人”が出て来る野球バージョン。
「どうせなら“鶴 直人”も出せや!」と思いましたが、阪神じゃダメか…
「首長鳥が“つー”と来て“るー”と来るから“つる”」
「じゃあ、首長鳥が“リー”と来て“ファー”と来たら“リーファー”ですか?」
ライオンズファンがほとんどを占める会場は大きな笑い声に包まれました!


球場ではどちらを応援するでもなく、ただボーッと試合を見ていましたが、隣の西武第二球場ではファームの「グッドウィルvs千葉ロッテ」が行われているのでそちらに行こうと席を立ちました。
ところが途中で小蝠さんにお会いし、一凜さんや近鉄関係の著書で有名な「佐野正幸」さんと観戦しているので一緒に・・・ということで4人で観戦。
ちなみに可龍さんはライトスタンドへ行ったそうです
久しぶりに多人数で同じチームを応援するという環境に喜びを感じると共に、無くなった近鉄球団の思い出を語り合う試合観戦となりました

試合は、近鉄時代に応援していた朝井秀樹投手の好投も空しく東北楽天の逆転負け・・・
それでも近鉄時代は線が細かった朝井投手の逞しい成長に、近鉄ファンは大きな拍手を送りました

試合終了後、大きな荷物を持って外周通路を歩く一凜さんの姿を見て一句。

西日射す グッドウィルドームで 一凜さん
  背なで荷が泣く 足がふらつく


おあとがよろしいようで・・・





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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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素晴らしいですね (キドカラー・タカ)
2007-09-17 10:31:29
いやー、言葉で形容できない程の素晴らしさ。
そんな会があり、かつ「笑い」が「笑い」として
成立するところが素晴らしい。

行きたかったなあ。

小生、30年来の趣味のほうに邁進中ですが
また、皆んなで野球が楽しめるようになれば
いいですね。
返信する
有難うございました (小蝠)
2007-09-17 22:26:34
昨日は御来場頂き有難うございました。

まさか寄席だけでなく西武球場まで足を運んで下さるとは。

その後の観戦も佐野さんを交えて懐かしい話などとても楽しく観る事が出来ました。

今後も落語に野球に宜しくお願いします。
返信する
レールウェイズ (ひで)
2007-09-18 23:28:28
初期のファミスタでは関西の私鉄3球団『阪急・南海・近鉄』が混成チームになっていたんです

タカさん
本当に素晴らしい会でしたよ。
私も物心付いた頃は父に連れられて東京球場に『東京-東映』『東京-阪急』『東京-西鉄』『東京-南海』『東京-近鉄』を見に行ってました。
全6球団が現存していないんですからね…。
「趣味に邁進中」とのことですが、私も子供の頃からの寄席通い熱が再発し、毎日張り合いのある生活を送っています。
お互い、まだまだ趣味に邁進しましょう!


小蝠さん
わざわざご来訪ありがとうございます。
日曜日はお疲れ様でした。また会では楽しい噺を、観戦でも楽しい話を聴かせていただき感謝しております。
そりゃね、顔は感謝のかけらもありませんが・・・。
本文では書きませんでしたが、小蝠さんの
『ほーりこめ、ほーりこめ、か
『いてまえ、いてまえ、か
のイントネーションは耳から離れません。

これからも神出鬼没で寄席や落語会に伺います。
小蝠さんもお体に気を付けて、益々のご活躍をお祈り致します
返信する

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