円覚寺日記 四季綴り

このお寺が建っている環境のごとく、ゆったりとした気分で書いていきたい。
浄土真宗本願寺派 円覚寺の日記帳です。

能称無功

2011年07月13日 | 日記
昨晩は、安心論題学習会にて「念仏為本」を担当しての学習発表。


安心論題「念仏為本」とは、

親鸞聖人のお師匠、法然聖人が選択本願念仏集の標宗において、
「南無阿弥陀仏 往生之業 念仏為本」とお示しされたのは、
決してお念仏を称えるという私の行為に浄土往生の功を認めるということでなく、
称えられる名号南無阿弥陀仏に、私が浄土に往生させていただく因も果も
すべて備わっていることを明らかにする論題である。

途中冷や汗を流しつつ、発表してまいりましたよ。





さてさて、我々は何かというと、自らのなした功績にすがりたがるもんなあ。



思い返せば20年ほど前、まだ京都で学んでいたとき、学校の先生からは、

「あなたが善くて人は手を合わせるのではないよ。阿弥陀様のご本願をお伝えするために身につけているその袈裟・衣に手を合わせているんだよ」

とよく言われたものだ。



実際のところ、法衣を脱いで洋服で歩いていてご門徒さんに会うと、8割がた、

「えーっ!全然わからんかったァ、黒い格好しか知らんし~」

と言われる。もう慣れてますけど。




そういえば、同じ組内でいつも教学についてご指南いただくあるご住職さまは、
輪袈裟をかけるときに、必ず輪袈裟を手に取って頭を垂れ御礼をされる。



お衣もそうだし、お念仏も「名号は万徳の帰する所なり」と法然聖人はおっしゃっているし、
南無阿弥陀仏のお喚び声そのものがありがたいのだ。



で、そんなことを思いながら今日も法衣を身にまとい、法務へ出かけようとしたとき、
保育所にいく準備をしていた長女から、

「お参りに行く服がかっこいい!」

と言われ、すっかり上記のことを忘れて上機嫌でお参りに行くと、






行った先で思いっきり犬に吠えられた。



全身真っ黒な格好に犬がビビッたらしい・・・。








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